FASHION
英国発『バッファロージン』が、有名インテリア誌をパロってます。
『カーサ ブルータス』2018年3月号より
February 11, 2018 | Fashion, Culture, Design | a wall newspaper | photo_Miki Yamanouchi text_Megumi Yamashita editor_Yuka Uchida
デジタル化の波に逆らい、我が道を進む『Buffalo Zine』。最新号では、何やら見慣れた雑誌風の6種類の表紙が!
毎号異なるフォーマットやエッジーなコンテンツで、カルト的人気上昇中の雑誌『バッファロージン』。2011年に趣味的に創刊されたものだが、今やファッション業界でも一目置かれる存在だ。待望の第6号はインテリア誌風ということで、早速カーサブルータスを持参し、エディターのエイドリアンとデイヴィッドをロンドンのスタジオに訪ねた。
「何しろ雑誌や印刷物好きなもんで、毎回あれこれ好きなフォーマットで発行してきた。第3号は金もないのにハードカバー版にしたり、狂ってるよね、ボクら。最新号はインテリア誌風にしたくて、でも、表紙が決められず6種類も作っちゃった。有名誌をパロったんだけどカーサが入ってなくてごめんね」
体裁はインテリア誌だが基本的にはファッション誌だ。豪邸からイケアの店内まで、世界各地のロケーションにて、セレブから一般人までがポーズを取る。大物女優もいれば、元TVプロデューサーで現牧師がパンツ一丁で登場したり。老いも若きも、男も女も、西も東も、新も旧も、境界が全くない。サブカルチャー的ながらあえてメジャー雑誌をパロった倒錯性は、スペイン出身のエディター2人のキャラにも共通する。
体裁はインテリア誌だが基本的にはファッション誌だ。豪邸からイケアの店内まで、世界各地のロケーションにて、セレブから一般人までがポーズを取る。大物女優もいれば、元TVプロデューサーで現牧師がパンツ一丁で登場したり。老いも若きも、男も女も、西も東も、新も旧も、境界が全くない。サブカルチャー的ながらあえてメジャー雑誌をパロった倒錯性は、スペイン出身のエディター2人のキャラにも共通する。
気鋭のクリエイターやライターも参加しているが「予算ないんで、みんなの好意とヤル気が頼み。昔は雑誌にたっぷり予算があって、シャンパンをポンポン空けてたってね。それがボクらの目標かな」。そうは言いつつ、バブル的なガツガツさはなく、力が抜けてる2人。
「人生にとって一番大事なのはユーモアさ。シリアスな雑誌は、もう終わってるんじゃないの?」
いや、これもジョークですよ!
「人生にとって一番大事なのはユーモアさ。シリアスな雑誌は、もう終わってるんじゃないの?」
いや、これもジョークですよ!
Buffalo Zine
第6号の表紙はThe World of Interiors、House & Garden、IKEAのカタログ風など6種類。年2回発行で次号は3月発売。「セクシーな号になるよ」とか! 日本では青山の〈Shelf〉等で販売。
エイドリアン・ゴンザレス=コーエン(左)
クリエイティブディレクターで、自ら撮影することも。スペイン出身でロンドン在住。
デイヴィッド・ウズクイザ(右)
クリエイティブディレクターで、グラフィックデザイナー。同じくスペイン出身でロンドン在住。