DESIGN
【ミラノ・デザインウィーク】レクサス:相反するものが調和する「YET」という感覚。
June 8, 2017 | Design, Art, Vehicle | casabrutus.com | photo_Sohei Oya , Tomooki Kengaku (Nacása & Partners) text_Hisashi Ikai
今年が10回目のミラノ・デザインウィーク出展となった〈レクサス〉。「YET(二律双生)」という新しいコンセプトで、さらに深くデザインの可能性に迫った。
ミラノトリエンナーレを会場に、大型展示を行った〈レクサス〉。建築家でMIT准教授のネリ・オックスマン率いるThe Mediated Matter Groupとともに、相反するものが調和し合うことで、新たな価値を生み出す「YET(二律双生)」という、〈レクサス〉のものづくりのフィロソフィーを感じさせるコンセプトによる、幻想的なインスタレーションを展開した。
YETとは、一般的に「〜でありながら、しかし」を示す英単語で、前後のものを並列に示すときに使う。ネリ・オックスマンは、展示のなかで「Ancient Yet Modern」(古典でありながら最先端)という表現に置き換え、紀元前4,000年から人間が触れてきた最古の素材・ガラスを3Dプリンティングという最新テクノロジーによって加工、大きなガラスタワーを実現した。
史上初のスケールで成形されたガラスタワーのなかに上下運動を繰り返す照明を設置。光が動くたびに、光の帯がゆらめきながら会場全体を照らし出す幻想的な世界を作り上げた。
史上初のスケールで成形されたガラスタワーのなかに上下運動を繰り返す照明を設置。光が動くたびに、光の帯がゆらめきながら会場全体を照らし出す幻想的な世界を作り上げた。