ART
初の大規模個展! 湖畔の美術館で、本城直季のジオラマ風写真の世界に浸る。
November 5, 2020 | Art | casabrutus.com | photo_©Naoki Honjo text_Aya Hasegawa editor_Keiko Kusano
人物や都市の風景をジオラマのように撮影する本城直季初の⼤規模個展『(un)real utopia』が、11⽉7⽇より〈市原湖畔美術館〉でスタートする。
本城直季は、1978年生まれ、東京都出⾝の写真家だ。⼤判カメラのアオリを利⽤し、人物や⾵景を独特のジオラマ写真のように撮影する独特の作風で知られており、2006年には写真集『smallplanet』(リトルモア刊)で⽊村伊兵衛写真賞を受賞している。
本城の生み出すミニチュアのような世界を想起させる作品は、実在と虚構を問い掛けると同時に、人間の営みへの温かく愛おしげな彼の視点を感じさせる。
⽣まれ育った場所や世界に不思議な違和感を覚え、この世界を知りたい、俯瞰したいという思いが本城の作品制作の動機であり原動⼒だ。やがて、その眼差しは街だけでなく、学校、公園、⼯業地帯、森、サバンナなどへ広がっていく。
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