京のおやつと箸休め|〈ナンポルトクワ〉ほうじ茶ブランマンジェ。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

京のおやつと箸休め|〈ナンポルトクワ〉ほうじ茶ブランマンジェ。

2018年5月に65歳を機に店を閉じた名パティシエ・西原金蔵の〈オ・グルニエ・ドール〉の創業の地に、この10月誕生したパティスリー。西原のDNAを持つジュニア・西原裕勝がバトンを引き継ぎ、フランス語で「何でもあり」の意味を持つ店名が名付けられた。

真っ白なのにほうじ茶の濃厚な風味がして、甘さと香ばしさが絶妙な〈ほうじ茶のブランマンジェ〉480円(税込み)。
小さな入口から16mの長いアプローチを進むと以前とはまったく違う、現代アートやフィギュアを飾る空間。でも、そこに漂う甘い香りは変わらず、ショーケースには今人気のグラススイーツ “ヴェリーヌ” が並ぶ。4種類あるうち、西原が奨めてくれたのは真っ白でちょっと京風味な〈ほうじ茶のブランマンジェ〉。

ブランマンジェというと杏仁風味を思うが、父の代から付き合いのある宇治の〈利招園茶舗〉の浅煎りのほうじ茶を牛乳の中で煮出して香りを付け、色白にして味わいと香りはとても濃厚。とろとろ過ぎずブルブルでもない滑らかさがあり、口に入れると瞬く間に溶けていく。

「瓶の中に入れることで理想の柔らかにでき、持ち帰りもしやすく、食べ歩きも楽しんでもらえる。これは定番中の定番で白いごはんのようなもの。これをベースにいろいろな味や食感を組み合わせていきたい」と西原。黒キャップでビシッと決め、枯山水を模したというショーケースに並ぶ姿も美しい。
店名に込められた思いは、型にはまらない、驚きのある菓子づくり。どうはじけるか、業界でも注目が集まる。
店までのアプローチ、店内のいたるところに斬新なアートやフィギアをディスプレイ。
通路に設けたカウンターでイートインができ、コーヒー(300円)もセルフで楽しめる。
店名に込められた思いは、型にはまらない、驚きのある菓子づくり。どうはじけるか、業界でも注目が集まる。
店までのアプローチ、店内のいたるところに斬新なアートやフィギアをディスプレイ。
通路に設けたカウンターでイートインができ、コーヒー(300円)もセルフで楽しめる。

〈ナンポルトクワ〉

京都市中京区堺町通錦小路上ル菊屋町527-1 TEL 075 708 3742。11時~18時。月曜・火曜・水曜休・不定休あり。営業中は電話がつながらないことが多く、早めの来店をおすすめ。

にしむらしょうこ

関西在住ライター。京都の老舗から新店の美味、食に関わる人や文化を独自の目線で取材。