有名シェフがプロデュースするワンプレート|寺尾妙子のNEWSなレストラン。
星付きシェフが手がけるラーメン、フレンチシェフがつくるカツカレーなど、有名シェフによるワンプレートメニュー専門店が続々オープン! スローな技術とアイデアを盛り込んだ、ファストフードを提供している。
〈中華そば 龍の眼 Produced by 創作麺工房 鳴龍〉
2018年6月、外神田にオープンした〈中華そば 龍の眼 Produced by 創作麺工房 鳴龍〉は店名の通り、担々麺で名高いミシュラン1つ星、大塚〈創作麺工房 鳴龍〉シェフ、齋藤一将によるプロデュース。齋藤はかつて〈表参道MIST〉〈香港MIST〉の料理長を務めたラーメン界のレジェンド。大塚の店同様「高級中国料理店の〆に出てくるような中華そば」をコンセプトに掲げる。
ラーメンは醤油味のみ。徳島産阿波尾鶏のガラをベースに昆布や煮干し、鰹節などでとった数種の出汁を合わせたスープに深みを与える、魚介の旨みが詰まった醤油だれ。複雑に旨みエキスを組み合わせながら、その味わいは透明感のある見た目そのまま、とてもクリアで雑味がない。だから、麺も具も、そのよさが引き立つ。
ラーメンは醤油味のみ。徳島産阿波尾鶏のガラをベースに昆布や煮干し、鰹節などでとった数種の出汁を合わせたスープに深みを与える、魚介の旨みが詰まった醤油だれ。複雑に旨みエキスを組み合わせながら、その味わいは透明感のある見た目そのまま、とてもクリアで雑味がない。だから、麺も具も、そのよさが引き立つ。
北海道産小麦を使うからこその、なめらかな食感の自家製麺。営業時間に合わせて、その都度焼き上げる広東式のチャーシュー。とろけるようなフワフワの皮で、豚肩肉のあんを包んだワンタン。手間暇かけて仕上げた、それぞれのピースが丼の中でハーモニーを奏でる。
店主、宮原健輔も元は中国料理の料理人。ある企業でラーメンの商品開発に携わり、年間、何百食も食べ歩くなか、齋藤がつくるラーメンに衝撃を受けた。数名のスタッフととも立ち上げたこの店には、随所にファストフードらしからぬスローなこだわりがみられる。「麺のゆで具合、スープの濃度など、すべてを完璧に出すために1度に2杯ずつしかラーメンをつくらないんです」と宮原が言うように、つくり方からしてスローをゆく。

〈中華そば 龍の眼 Produced by 創作麺工房 鳴龍〉
東京都千代田区外神田3-6-5 永谷タウンプラザ1F。電話番号非公開。11時〜15時、18時〜21時。月曜休(祝日の場合営業、翌火曜休)。つけそば850円〜。瓶ビール580円(以上、税込)。
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寺尾妙子
てらおたえこ 食ライターとして雑誌やWEBで執筆。好きな食材はごはん、じゃがいも、トリュフ。現在、趣味の茶の湯に邁進中。