〈銀座かつかみ〉でとんかつ食べ比べコース|寺尾妙子のNEWSなレストラン | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

〈銀座かつかみ〉でとんかつ食べ比べコース|寺尾妙子のNEWSなレストラン

今、ブームのとんかつが新時代へ。昼夜、揚げたてを一品ずつ出すスタイルで、部位の食べ比べコースを提供する〈銀座かつかみ〉が誕生した。

事前に火の通りにくい頭だけ軽く下揚げしておき、直前で全体を揚げる「生車海老のエビフライ」。とろりとコクのミソが調味料代わり。写真のようにオレンジ色の卵が入っていたら、当たり!
そろそろ、口の中をさっぱりさせたい頃合いに水ナス登場とは、気が利いている。
事前に火の通りにくい頭だけ軽く下揚げしておき、直前で全体を揚げる「生車海老のエビフライ」。とろりとコクのミソが調味料代わり。写真のようにオレンジ色の卵が入っていたら、当たり!
そろそろ、口の中をさっぱりさせたい頃合いに水ナス登場とは、気が利いている。
高い経験値から考え抜かれたコースは飽きさせない流れ。その後、口直しのパイナップルジュース、頭からかぶりつく車海老のフライが出たところで、再びとんかつへ。
わさびを添えた「ロースかつ」(1人前は1切れ)。カリフォルニアの「カレラ ピノ・ノワール2015」がよく合う。
わさびを添えた「ロースかつ」(1人前は1切れ)。カリフォルニアの「カレラ ピノ・ノワール2015」がよく合う。
わさびを添えたロースや、白トリュフバターを乗せた肩ロースにソムリエが合わせてくれたのは、赤いベリーのような果実味のあるピノ・ノワール。そう、ここではコースにワインを合わせたい。なにしろ、ワインペアリングコースは乾杯のシャンパーニュを含む4種類のグラスで3,500円という破格の値段なのだから。
〈ムッチーニ〉の白トリュフバターをのせた「肩ロースかつ」。
6種類のなかから選べる「お食事」で一番人気の「かつカレー」。家庭的なポークカレーに、あっさり系の薄いかつが添えられる。
ここまででかなり満腹になるのだが、シメは別腹。カレー、かつ丼、生姜焼き丼など、そそるメニュー6種類から選ぶ。ほかのものを頼もうと思っても、キッチンからカレーの匂いが漂ってくると、もうダメ。誘惑には抗えない。そして、とんかつは流石にもういいんじゃない? と一瞬悩んでも、なぜか「かつカレー」を頼まずにはいられない。そんな人が後を絶たないらしく、一番人気は「かつカレー」だとか。
5,000円コースにはプラス500円でつけられる「かき氷」。シロップはいちご、パイナップル、ミルクティーから好きなものを選べる。
日向準一料理長。1961年、横浜生まれ。ホテルの洋食部門などを経て、飲食店のメニュー開発やコンサルタントに携わる。2018年8月より現職。
カウンター9席、テーブル4席。
日向準一料理長。1961年、横浜生まれ。ホテルの洋食部門などを経て、飲食店のメニュー開発やコンサルタントに携わる。2018年8月より現職。
カウンター9席、テーブル4席。
実はここ、蟹料理で定評のある〈きた福〉の系列。7,000円のコースでは松茸フライを添えたアワビのコロッケ、〈きた福〉の蟹コロッケもから、さらに1品選べるなど、内容がゴージャスでいながらコストパフォーマンスが抜群にいい。銀座でワインを飲みながら、しっかり食べてひとり約1万円で収まる店は貴重だ。「銀座でとんかつコース」は、手頃な価格でガストロノミーに触れられる。予約が取りづらくなるのは時間の問題だ。

〈銀座かつかみ〉

東京都中央区銀座5-6-10 銀座ミヤコビル5F TEL 03 6263 8720。11時30分〜14時LO、夜は18時と20時からの2回制。月曜休(祝日は営業、翌火曜休)。昼夜ともに要予約(夜の予約は2名以上で)。料理はコースのみ、昼2,500円〜(税込)、夜5,000円〜。グラスワイン800円〜、ワインペアリング3,500円。

寺尾妙子

てらおたえこ  食ライターとして雑誌やWEBで執筆。好きな食材はごはん、じゃがいも、トリュフ。現在、趣味の茶の湯に邁進中。