「物語のある食材」から生まれる、イタリアン〈ジロトンド〉。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

「物語のある食材」から生まれる、イタリアン〈ジロトンド〉。

神保町のイタリアン〈ジロトンド〉では、オーナーの出身地である新潟産を中心に「その背景までもがおいしい食材」を積極的に使う。そこから生まれる料理には、味を超えたメッセージが込められている。

料理長、原耕平。1985年、神奈川・横須賀生まれ。イタリア・ソレント近くのミシュラン2ツ星〈トッレ・デル・サラチーノ〉、麹町〈ロッシ〉などを経て、渋谷〈SUMIRE TOKYO〉でシェフを務めた後、現職に。
新潟産以外の素材でも生産者の思いに共感すれば、積極的に扱っていく。メニューで目を引くのはジャージー牛の文字だ。

「ジャージー牛は基本的には乳牛で、乳の出ない牛は密かに殺処分にされているんです。でもミルクの味が濃いジャージー種は、実は肉のポテンシャルもある。味もいいですが、通常は流通していません。でも、うちでは命を無駄にしないということを伝えたい気持ちもあって、使っているんです。ローストでもいいですし、ラグーソースにしてパスタに絡めてもおいしいですよ」(原)
おすすめ食後酒。左から、リキュール「くるみ カデノーチ(エミーリア)」30ml/600円、「グラッパ ニコリーニ」30ml/2,400円、「コニャック ギー ピナール1988」30ml/1,800円。
ワインも村上が厳選したストーリーのあるものばかり。イタリアの北から南まで、造り手や銘柄はもとより、1本1本のボトルごとでも味わいが異なる個性豊かな泡、白、赤を揃えるほか、食後酒にも力を入れる。
カウンター5席、テーブル12席。多彩なラベルに彩られたボトルが並ぶセラー。眺めるだけで楽しい。
食後酒はセラーでも一番目立つ場所に置かれ、リストに最初のページからさまざまな銘柄が記されている。手描きの愛らしいラベルが印象的なグラッパや30年近く熟成したコニャックなどを味わえば、食事の余韻はさらに長引く。これもイタリア式、人生の楽しみ方のひとつ。過ぎゆく時間を気にせず、過ごす。そんな夜のためにある店だ。 
木目を生かした外装が印象的。

〈girotondo(ジロトンド)〉

東京都千代田区神田神保町1-36-1
新神保町ビル1F TEL 03 5244 5245。17時〜23時LO(土曜15時〜)。日曜休(祝日不定休)。席料200円、コース4,800円〜、アラカルト1,600円〜、ドルチェ800円、ワインはグラス800円〜、ボトル4,800円〜、ペアリング2〜4種(2杯分)2,000円〜。食後酒600円〜。

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