FOOD
“究極のワンアイテム”が相乗するコンセプチュアルレストラン〈OUT〉。
July 19, 2017 | Food | casabrutus.com | photo_Satoshi Nagare text_Kei Sasaki editor_Ai Sakamoto
レストランは単に美食を求めて行くところではなくなったようです。最新のレストランが提供するのは、今まで味わったことのない空間体験。このコラムでは東京に次々と誕生している「デザインのいいレストラン」を厳選し、ご紹介していきます。今回は小坂竜がデザイン監修を手掛けた〈OUT〉をご紹介。7月1日にオープンしたばかりの新店はミニマムな空間もさることながら、ワン&オンリーの美食体験ができるコンセプチュアルレストランとして話題です。
オーナーは3人のオーストラリア人。メルボルンで複数の人気レストランを経営するデビッド・マッキントッシュ、世界的ゲーム開発会社タンタラスのCEOであり、起業家、作家でもあるトム・クレイゴ、そしてトムの妹でフードコンサルタントとして活躍するセーラ・クレイゴ。海外発の人気ブランドの相次ぐ上陸が東京のフードシーンを賑わすようになって久しいが、こちらはオーストラリア人だけのオーナーチームが東京で初めて展開するまったく新しいプロジェクトである。注目すべきは、その事実だけにとどまらない。
〈OUT〉には、いわゆるメニューブックは存在しない。入口にある食券販売機でチケットを買って、カウンターへと進むスタイルだ。料理は、季節ごとにベストの産地を選んで取り寄せる、新鮮なトリュフを贅沢に削った自家製のフレッシュパスタ1品のみ。ワインはそのシーズンのパスタの香りを引き立てるリッチな赤ワイン1アイテムをグラスか、あるいはボトルで。BGMはレッド・ツェッペリンのみ。「One dish. One wine. One artist.(ひとつの料理、ひとつのワイン、ひとつの音楽)」を標榜するユニークなコンセプチュアルレストランだ。セーラ・クレイゴ自らカウンターに立ち、店を切り盛りすることからも、この店への思い入れが見て取れる。
〈OUT〉には、いわゆるメニューブックは存在しない。入口にある食券販売機でチケットを買って、カウンターへと進むスタイルだ。料理は、季節ごとにベストの産地を選んで取り寄せる、新鮮なトリュフを贅沢に削った自家製のフレッシュパスタ1品のみ。ワインはそのシーズンのパスタの香りを引き立てるリッチな赤ワイン1アイテムをグラスか、あるいはボトルで。BGMはレッド・ツェッペリンのみ。「One dish. One wine. One artist.(ひとつの料理、ひとつのワイン、ひとつの音楽)」を標榜するユニークなコンセプチュアルレストランだ。セーラ・クレイゴ自らカウンターに立ち、店を切り盛りすることからも、この店への思い入れが見て取れる。
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