FOOD
世界大会3位の職人が焼くピッツァが自慢!〈アルタムーラ〉
April 19, 2017 | Food | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa
イタリアNo.1パンの街から届くオーガニック小麦を使って、世界大会3位のピッツァイオーロが焼くピッツァは、いったいどんな味なのか。
花が咲き乱れる花壇のある、白い扉の一軒家。ここはイタリア? そんな錯覚を起こしてしまいそうなイタリアンが目黒川沿いに誕生した。1階はパネッテリア・バール。2階のピッツェリア・トラットリアという仕様だが、どちらも主役はイタリア産の有機小麦粉である。
質の高い小麦を産し、200軒以上ものパン屋が立ち並ぶプーリア州のアルタムーラは、「パンの街」と呼ばれる。この街にある小さな小麦粉メーカー〈カメマ〉から、良質なオーガニックの硬質小麦、いわゆるデュラムセモリナ粉を直輸入。小麦が熱をもたないように独自の技法で挽いた風味のよい小麦粉を、パンやフォカッチャ、ピッツァやパスタに使っているのだ。
イタリアきってのブランド食材、アルタムーラから届くデュラムセモリナ粉を扱うのは一流の職人。2階の看板メニュー、ピッツァを焼くのは2015年にナポリで行われた第9回ナポリ・ピッツァ選手権にて、総合3位を受賞したピッツァイオーロ、大湊太一である。大会で予選突破を果たした自信作「ザッケローニ」をはじめ、デュラムセモリナと軟質小麦のブレンドしたピッツァ生地は香ばしさや深い旨み、軽やかな食感に唸らされる。
野菜やオリーブオイルもオーガニックのものを使用。ホタルイカと菜の花とじゃがいものサラダ、セモリナ粉で揚げたタコのフリット、紫キャベツの白ワインマリネなど、旬の食材でつくる前菜を少しずつ集めた「前菜6皿」は、スーッと体になじむような自然な味わい。オーガニックワインとともにシェアスタイルで食事が楽しめる。
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