【編集後記】最新号『今、いちばん食べたいパン』の表紙を描いた今井麗とは? | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

【編集後記】最新号『今、いちばん食べたいパン』の表紙を描いた今井麗とは?

【編集後記】では特集のこぼれ話や編集部視点の番外編をお届け。今号の表紙には真っ赤な中身が印象的なパンが描かれていますが、この〈中村食糧〉の超高加水パン《いちご》と、巻頭ページで「パンのある食卓」を描きおろしてくれたのは、話題の画家・今井麗さん。なぜ油絵でパンを描くのか聞いてみました。※1、2、4、5、8、9は作品集『MELODY』に収録。

4.ASPARAGUS(2020)
西洋の美術館をたくさん訪ねる機会があったのですが、静物画のジャンルでは、中でもマネの静物画をフレッシュに描く技量に魅せられ、絵画の勉強を続けている気持ちを持って制作しています。

―とくにパンが印象的ですが、モチーフとしてどんなところが気に入っていますか?
5.BUTTER TOAST(2021)
溶けそうで溶けないバターを油絵で描くのがとても気に入っています。

―パンをおいしそうに描くコツはありますか。
6.BREAKFAST(2020)
フチはバゲットのようにカリカリしてないといけません。私はソフトパンを描くのがあまり好きではありません。

ー今回、表紙に描いた〈中村食糧〉のパンの感想を教えてください。
7.STRAWBERRY TOAST(2021)
トレンドである「超高加水パン」の火付け役と言われている〈中村食糧〉のパン。今号の表紙に描かれたのは果物の果汁やドライフルーツがふんだんに入った《いちご》。
私が描きたいパンと同じジャンルだったのでとてもうれしかったです。《いちご》のパンの色は、かなり特殊で構図の取り方が難しかったです。〈中村食糧〉のパンは全部美味しくいただきましたが、シンプルな《みんなのパン》が特に好きでした。モチーフがソフトなクリームパンとかだったら更に途方にくれていたでしょう。

―気に入っているベーカリーがあれば教えてください。
8.BREAKFAST(2020)
住んでいるところは残念ながらチェーン店だらけの街なので、美味しいパン屋さんがありません。食パン屋はあるけれど、ハード系がないのです。電車で用事がある時に〈メゾンカイザー〉の《トラディション》を見つけたらすかさず買います。時々徳島県にある〈かまパン&ストア〉の食パンを通販で買って冷凍して食べています。両方とも粉と天然酵母の味が好きです。

―巻頭ページの食卓に描かれた〈アンダーカバー〉の《ハンバーガーランプ》もモチーフとして何回か描いていると思いますが、どんなところが気に入っていますか。
9.RODNEY(2020)
もともと〈Nonaka-Hill〉ギャラリー(LA)のロドニーが、壁に掛かった私の作品や、ハンバーガーランプと共に自身をアップしているのをInstagramで目にしたのがきっかけです。ランプのカラッとした無の表情がとても気に入っています。そして私はその様子を絵に描きました。それ以来、よく描くモチーフの一つになっています。
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『MELODY』

2020年に描いた油彩作品を中心に106点収録を収録した、今井麗の現在までの集大成的な作品集。パンなどの食材、食卓風景、使い古されたぬいぐるみなど身の回りにある身近なものをモチーフに、今井さんの生活の「シーン」を切り取って描いている。巻末に自身による作品解説とエッセイを収録。装幀は葛西薫。3,630円(パルコ出版)。

今井麗

いまい・うらら 画家。1982年神奈川県生まれ。2004年に多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業。今年7月、画集『MELODY』の完成を記念して渋谷パルコ〈パルコミュージアムトーキョー〉にて展覧会「MELODY」を開催した。https://ulalaimai.jimdofree.com
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