ランチは仙台名物牛たんで、夜は昭和の風情残る文化横丁へ|行くぜ、東北。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ランチは仙台名物牛たんで、夜は昭和の風情残る文化横丁へ|行くぜ、東北。

昭和20年代、〈太助〉創業者の佐野啓四郎が考案した牛たん。60年以上が経ち、今や仙台に欠かせない唯一無二の名物料理にまで成長した。そして牛たん発祥より遡ること数十年、大正時代に仙台で産声を上げたのが“ブンヨコ”の通り名で親しまれる文化横丁。路地の名前の由来は横丁の近くに〈文化キネマ〉という活動写真常設館があったからだとか。牛たんを味わい、ブンヨコで一杯。仙台の歴史を味わうグルメ旅へいざ!

飲み屋が軒を連ねる文化横丁。組合がしっかりしていることもあり、安心して飲める店が多い。
青葉区一番町、明るいアーケードから少し外れただけでタイムトンネルを抜けたかのような異空間が現れる。白地に赤い文字で「文化横丁」浮かぶ大きな看板からして、かなり“昭和”だ。その昭和な横丁に、心やさしき女将がいる居酒屋〈源氏〉がある。高橋雛子さんはこの店の二代目女将。ムダのない美しい所作と切り盛り上手な姿で、常連客を魅了し続けている。初代は雛子さんの義母だ。
創業時からあるという酒燗器を自在に操り、女将が熱燗を出してくれる。
〈源氏〉での飲み方は、ちょっと独特である。酒とつまみは常にセットで供されることが大前提。1杯目の酒に前菜的な軽いつまみと自家製のぬか漬けが出され、2杯目には冷や奴、3杯目には季節の刺身が付き、4杯目におでん(味噌汁を選ぶのも可)。この4杯目が、いちおう〆の1杯となる。アルコール1杯の価格はお通し付きで900円(税込)または1000円(税込)で、テーブルチャージなどがかかるわけではなく、多少酔っても理解できそうな明朗会計ぶりである。
刺身などは季節によって変わるが、前菜がわりの自家製のぬか漬や山形県寒河江市の豆腐店がつくる冷や奴などは、定番として出されることが多い。
客席はコの字型のカウンターで、その中央に女将が凜と立ち接客する。また普段はなかなか見かけないが、奥の調理場では息子の信太郎さんが料理を作っている。

築150年ほどの穀物蔵を移築したという店は、まるで田舎の一軒家にでもいるかのように静かだ。BGMというものがこの店にはない。客同士もうるさく話すことはなく、店の雰囲気をじっくり味わうように、みなひっそりと飲んでいる。酒好き、居酒屋好きが集まる店といった趣が強い。女将は昔も今も「楽しくおいしく〈源氏〉でのひと時を過ごしてもらえれば」という思いで店を営んでいる。
照れる信太郎さんにカウンターに出てきてもらい撮影。「ケンカ相手ですから」と笑顔で話す女将は、どことなく嬉しそうであった。
〈源氏〉では文化横丁らしからぬ、若い女性の姿を見かけることも珍しくない。
炭焼き牛たん おやま

宮城県仙台市青葉区一番町3-7-20 TEL 022 264 1780。11時30分~13時30分、17時~22時。不定休。公式サイト

源氏

宮城県仙台市青葉区一番町2-4-8
TEL 022 222 8485。17時~23時。日曜・祝日休み。

アクセス

東京駅から東北新幹線で仙台駅まで約1時間30分〜2時間。徒歩約12〜14分。びゅう公式サイト:東北の宿と列車のきっぷを探そう!
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