FOOD
小寺慶子のレストラン予報|調布〈CRAZY PIZZA〉
July 6, 2020 | Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Kayoko Aoki text_Keiko Kodera
食通が絶賛する超オリジナルなピザスタンドが笑顔をもたらすでしょう。
●誰もがピザを絶賛する国領の名店が、"ピザスタンド"を構えた。
ナポリにミラノ、シカゴやNYに加え、自在に具材を組み合わせられるカスタム系や低糖質まで、さまざまなスタイルのピザ専門店が登場している昨今。6月1日にオープンしたばかりの〈CRAZY PIZZA〉によってその人気はますます加速していきそうだ。
都心からはやや離れているが、食好きのあいだで「わざわざでも行くべき!」と話題を集めている国領の〈Don Bravo〉。店主の平雅一さんは、イタリアの星付き店で修業した後、帰国。薪焼き料理の名手と言われる田窪大祐さんがオーナーシェフを務める〈リストランティーノ バルカ〉(現TACUBO)の立ち上げに参加し、生まれ育った国領に自身の店を構えた。
都心からはやや離れているが、食好きのあいだで「わざわざでも行くべき!」と話題を集めている国領の〈Don Bravo〉。店主の平雅一さんは、イタリアの星付き店で修業した後、帰国。薪焼き料理の名手と言われる田窪大祐さんがオーナーシェフを務める〈リストランティーノ バルカ〉(現TACUBO)の立ち上げに参加し、生まれ育った国領に自身の店を構えた。
平シェフの自由な発想力を物語るのは、食材や調味料を吟味したリストランテの料理にピザを組み込んだコースを提供したところにある。帰国後に働いた店で、ピザがレストランの可能性を広げるひとつのコンテンツになりうることを実感した平シェフは、生地の配合からトッピングまで試行錯誤を重ねたピザをひとつの“柱”とすることを決めた。
〈Don Bravo〉のディナーコースでは前菜、パスタ、肉料理に続いてピザが登場。じゅうぶんお腹は満たされているはずなのにペロリと食べられてしまうのは、もっちりなのに驚くほど軽やかな生地の食感にある。ほどよい塩味と小麦の旨み。具材と生地のバランス感も秀逸だ。ランチのピザの人気もどんどん高まり「もっと気軽に立ち寄ってもらえるピザスタンドを作りたい」という思いが形になったのが〈CRAZY PIZZA〉だ。
もともと新聞販売所があった場所を改装したという店内はシンプルで“小さな工場”のような雰囲気。入口のガラス窓から見える幼稚園や中学校(平シェフの母校だそう)が大人のノスタルジーを誘う空間は、まさにピザスタンドの趣。フルサイズはもちろん、1ピースで買うこともでき、イートインも可能。クラフトビールやナチュラルワインを飲むこともできる。
〈Don Bravo〉のディナーコースでは前菜、パスタ、肉料理に続いてピザが登場。じゅうぶんお腹は満たされているはずなのにペロリと食べられてしまうのは、もっちりなのに驚くほど軽やかな生地の食感にある。ほどよい塩味と小麦の旨み。具材と生地のバランス感も秀逸だ。ランチのピザの人気もどんどん高まり「もっと気軽に立ち寄ってもらえるピザスタンドを作りたい」という思いが形になったのが〈CRAZY PIZZA〉だ。
もともと新聞販売所があった場所を改装したという店内はシンプルで“小さな工場”のような雰囲気。入口のガラス窓から見える幼稚園や中学校(平シェフの母校だそう)が大人のノスタルジーを誘う空間は、まさにピザスタンドの趣。フルサイズはもちろん、1ピースで買うこともでき、イートインも可能。クラフトビールやナチュラルワインを飲むこともできる。
オープンするにあたり店を任された藤井淳利さんは地元・奈良のイタリアンで働いた後に上京。〈Don Bravo〉ではピザ焼きの腕を磨き、ワインの知識やサービスのスキルも身に着けてきた。
「ナポリピッツァは生地の材料や具材などさまざまな規定があるんです。そうした規定のもとに文化や伝統を守ることはとても大切だけど、僕らは日本人として面白いピザを作っていけたらいいなと思っています。ナポリピッツァは原則として水、塩、酵母、小麦だけを使うという決まりがありますが、自家製酵母やホエー(乳清)を使う僕らのやり方はそういう意味でどこにも分類されないオリジナルのピザ。いろいろアイディアを練りながらおいしさを追求していきたいです」(藤井さん)
ピッツァではなく、あえて“ピザ”としているのは、伝統への敬意と独自の路線を突き
つめることへのプライドのあらわれだ。
「ナポリピッツァは生地の材料や具材などさまざまな規定があるんです。そうした規定のもとに文化や伝統を守ることはとても大切だけど、僕らは日本人として面白いピザを作っていけたらいいなと思っています。ナポリピッツァは原則として水、塩、酵母、小麦だけを使うという決まりがありますが、自家製酵母やホエー(乳清)を使う僕らのやり方はそういう意味でどこにも分類されないオリジナルのピザ。いろいろアイディアを練りながらおいしさを追求していきたいです」(藤井さん)
ピッツァではなく、あえて“ピザ”としているのは、伝統への敬意と独自の路線を突き
つめることへのプライドのあらわれだ。
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