MoMA別館に登場したオールデイカフェ〈ミナズ〉|吉田実香のNY通信 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

MoMA別館に登場したオールデイカフェ〈ミナズ〉|吉田実香のNY通信

MoMAの別館〈MoMA PS1〉に新たなカフェがオープンした。率いるのは、NYアート界でひっぱりだこの女性シェフ。ギリシャのグランマの味を、ビオワインで楽しませてくれる。

本日のオススメワイン。ここに来たらビオワインを。左/フランス・ロワールヴァレーMarc Pesnot の《La Bohème》(2016)(Melon de Bourgogne)。中/ ギリシャ・マケドニアDomaine Ligasの〈Pata Trava〉(2018)(Xinomavro)。右/ギリシャ・ペロポネソス地方ネメアHalkiaの《Halkia Red》(2018)(Agiorgitiko 100%))。グラス10~12ドル、ボトル50~55ドル。
当店オリジナルのオリーブオイルをふんだんに使用。
本日のオススメワイン。ここに来たらビオワインを。左/フランス・ロワールヴァレーMarc Pesnot の《La Bohème》(2016)(Melon de Bourgogne)。中/ ギリシャ・マケドニアDomaine Ligasの〈Pata Trava〉(2018)(Xinomavro)。右/ギリシャ・ペロポネソス地方ネメアHalkiaの《Halkia Red》(2018)(Agiorgitiko 100%))。グラス10~12ドル、ボトル50~55ドル。
当店オリジナルのオリーブオイルをふんだんに使用。
内装はギリシャ出身のアーティスト、アレックス・イーグルトン。ちなみにここはかつて小学校の教室だった。以前入っていたレストラン〈M. Wells〉は、木でできた教室の壁や天井をそのまま残した空間で、大テーブルを見知らぬ客同士が囲むという趣向。子ども時代にワープしそうな教室の中で、ワインを傾けては大人の料理を頂くという「背徳感」も楽しく、その後あちこちで同じようなレストランが作られたものである。
インテリアも一新、ぐっと明るい雰囲気に。
ヴィンテージの食器など、さりげないレトロ感が。親戚の家でごはんを頂いている気分に。
インテリアも一新、ぐっと明るい雰囲気に。
ヴィンテージの食器など、さりげないレトロ感が。親戚の家でごはんを頂いている気分に。
一方〈ミナズ〉でアレックスが目指したのは、「マイアミとアテネの融合」だ。これまでとガラリと変わり、白く明るい空間がもたらすのは、アテネで若いクリエーター層に人気のレストランに共通するという、ゆるい雰囲気と伸びやかさ。常夏マイアミの陽気さも、ここクイーンズで蘇る。なにせこここは美術館の中。アート鑑賞という刺激を浴び続けたあとで、白くナチュラルな色合いが目と心を落ち着かせてくれるのもありがたい。
ミナ・ストーン アーティストやギャラリーの間で絶大な人気を誇る料理人。大学ではファッションデザインを修める。レシピ本『Mina Stone: Cooking for Artists』(Kiito-San, LLC刊)もベストセラー。
〈MoMA PS1〉の営業時間に合わせ、店も昼12時から18時までのオープンだ。ミナはこう語る。

「この時間帯に来る人はいったいどんなものを食べたいだろう? と考えると、やはりランチと軽食。おいしいワインを飲むなら、小皿料理も色々揃えておきたい。そして毎日必ず1品、暖かい食事を提供します。しっかり食べたい、冷えた身体を温めたいという人のためにね」。客がメニューからどう組み合わせても、栄養面も見た目も不足なし! そんなラインナップにしているとか。ちなみに、ミナ本人も毎日ここで食事をとる。

これまでは、限られた人だけがイベントやプライベートディナーなどでたまたま出会うことのできた「幻のミナ料理」。〈MoMA PS1〉に「定住」したノマドなシェフの噂を聞きつけ、アート業界を中心に世界から多くの人々が日々、訪れる。

〈Mina's〉

22-25 Jackson Ave., Long Island City TEL (1) 718 440 4616。12時~18時、火・水休。メニューは日替わり。レストランだけ利用する場合、PS1の入館料は不要。

吉田実香

よしだみか  ライター/翻訳家。ライター/インタビュアーのパートナー、デイヴィッド・G・インバーとのユニットでNYを拠点に取材執筆。『Tokyolife』(Rizzoli)共著、『SUPPOSE DESIGN OFFICE』(FRAME)英文執筆、『たいせつなきみ』(マイラ・カルマン 創元社)翻訳。

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