ディレクターが語る、〈シャネル〉のアイコン《J12》の勇気あるフルリニューアル。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ディレクターが語る、〈シャネル〉のアイコン《J12》の勇気あるフルリニューアル。

〈シャネル〉初のユニセックスモデルにして、初の機械式時計として2000年に誕生した《J12》が、初のフルリニューアル。セラミックを時計界に広めた名作でもあるメゾンのアイコンに、勇気あるメスを入れたデザイナーに新生《J12》の進化のほどを聞きました。

ベゼルのベースとなるステンレススティールのパーツは、手仕上げ。伝統の職人技を継承。
ケースはセラミックの粒と研磨材を入れた中で2日間攪拌され、完璧な鏡面が与えられる。
ブレスレットもセラミック製。一つずつ丁寧に組み上げ、快適な装着感がかなえられる。
ベゼルのベースとなるステンレススティールのパーツは、手仕上げ。伝統の職人技を継承。
ケースはセラミックの粒と研磨材を入れた中で2日間攪拌され、完璧な鏡面が与えられる。
ブレスレットもセラミック製。一つずつ丁寧に組み上げ、快適な装着感がかなえられる。
そんなシャスタン氏のクリエーションを、メゾンの時計部門の総本山〈G&F シャトラン〉の優れた技術が支える。位置するのは、スイス時計産業の聖地ラ・ショー=ド=フォン。工房内では、最先端の技術でセラミックのケースやブレスレットが成型されている。同時に伝統的な手仕事も継承され、例えばベゼルのステンレススティール製のベースは、数が増えより細かくなった外周の突起の間まで手作業で研磨することで、完璧な鏡面を得ている。細く薄く仕立て直され、ドレッシィになったブレスレットの各コマを丁寧に組み上げるのも、職人の手業である。こうして出来上がったケースに、ムーブメントを収めるのもむろん手作業。このムーブメントもまた、外装のフルリニューアルに伴い刷新された。製作を担うのは、2016年にジュネーブに設立されたムーブメント会社〈KENISSI〉。〈シャネル〉は、同社に資本参加し、新生《J12》用の高性能な自動巻きムーブメント「キャリバー 12.1」を手に入れたのだ。見た目だけではなく、機械式時計の本質であるムーブメントも進化させた《J12》は、“シャネル ウォッチ”のアイコンとして、新たなる時代の時を刻む。

《J12》

ブラック、ホワイトともに、自動巻き、径38mm、セラミック&SSケース&ブレスレット。税別632,500円(6月発売予定)。シャネル(カスタマーケア) TEL 0120 525 519。

アルノー シャスタン

応用美術とプロダクトデザインを学んだ後、〈カルティエ〉で10年間キャリアを積み、2013年〈シャネル〉に入社。ウォッチメイキング クリエイション スタジオ ディレクターとして、新作時計の数々を手掛ける。