FASHION
奇跡の発見! 蘇った、マーク・ゴンザレスのデザイン。
『カーサ ブルータス』2019年3月号より
March 15, 2019 | Fashion | a wall newspaper | photo_Naoto Date text_Neo Iida
2002年にマーク・ゴンザレスがデザイナーを務めたブランドが、〈SSZ〉のコレクションアイテムとして登場。
”ゴンズ”ことマーク・ゴンザレスの幻のブランドをご存じだろうか。その名は〈ゴンゾーカントリー〉。アメリカのバーニーズニューヨークで、2002年にワンシーズンだけ展開されたラインだ。ゴンズといえば、〈シュプリーム〉や〈ニューエラ〉とのコラボや、デッキブランド〈クルキッド〉でもウェアを製作しているが、〈ゴンゾーカントリー〉が異色なのは、ゴンズ自ら服をデザインしていた点にある。
「コーチジャケットはゴンズのスケッチから起こしたものです。襟がスタンドカラーになっていたり、肩から腰にかけて斜めにラインが入っていたりと、クセのある造りが特徴なんですよ」。
そう話すのは〈ビームス〉のバイヤーの加藤忠幸さん。今回、〈SSZ〉の春夏コレクションテーマ“シグネチャー”にあわせて、〈ゴンゾーカントリー〉のデザイン案をラインナップのひとつとして再現したのだ。
「これまでもゴンズとのコラボは行ってきましたが、“シグネチャー”というテーマに沿ってより深いものづくりがしたいなと。そこでゴンズのライセンス会社が管理している資料を調べたら、段ボール3個分くらいのグラフィックやデザイン案が出てきたんです。誰も中身を把握していなくて、当時の資料がそのまま詰まっていた。これはぜひ〈SSZ〉でやりたい! と思ったんです」
当時発売されたのは3D裁断で柿渋染めのデニムのような、加工技術にこだわったアイテムが多かった。だからゴンズが手がけた点はあまり大きくフィーチャーされなかったようだ。加藤さんはジャケットの他にも〈ゴンゾーカントリー〉のロゴと「犬ENU」をピックアップし、Tシャツを作った。
「ゴンズのアートワークといえば“ゴンズ・エンジェル”が有名ですが、別の一面も見せたいなと。彼はスケーターでありながら現代アーティストのような感性も持っていると思うので」
いかにも〈SSZ〉らしい、ひねりの効いたラインナップ。マーク・ゴンザレスという人物の新たな一面が垣間見えそうだ。
「コーチジャケットはゴンズのスケッチから起こしたものです。襟がスタンドカラーになっていたり、肩から腰にかけて斜めにラインが入っていたりと、クセのある造りが特徴なんですよ」。
そう話すのは〈ビームス〉のバイヤーの加藤忠幸さん。今回、〈SSZ〉の春夏コレクションテーマ“シグネチャー”にあわせて、〈ゴンゾーカントリー〉のデザイン案をラインナップのひとつとして再現したのだ。
「これまでもゴンズとのコラボは行ってきましたが、“シグネチャー”というテーマに沿ってより深いものづくりがしたいなと。そこでゴンズのライセンス会社が管理している資料を調べたら、段ボール3個分くらいのグラフィックやデザイン案が出てきたんです。誰も中身を把握していなくて、当時の資料がそのまま詰まっていた。これはぜひ〈SSZ〉でやりたい! と思ったんです」
当時発売されたのは3D裁断で柿渋染めのデニムのような、加工技術にこだわったアイテムが多かった。だからゴンズが手がけた点はあまり大きくフィーチャーされなかったようだ。加藤さんはジャケットの他にも〈ゴンゾーカントリー〉のロゴと「犬ENU」をピックアップし、Tシャツを作った。
「ゴンズのアートワークといえば“ゴンズ・エンジェル”が有名ですが、別の一面も見せたいなと。彼はスケーターでありながら現代アーティストのような感性も持っていると思うので」
いかにも〈SSZ〉らしい、ひねりの効いたラインナップ。マーク・ゴンザレスという人物の新たな一面が垣間見えそうだ。
SSZ
〈ビームス〉のオリジナルブランド。今期のテーマ”シグネチャー”では、有名無名問わず、スタイルを持った人々をコンセプトにアイテムを製作。ゴンズシリーズは2月23日からビームス各店舗で発売開始。
加藤忠幸
かとうただゆき 〈ビームス〉surf&SK8バイヤー。2016年に手がけたコレクションが好評を博し、翌2017年にオリジナルブランド〈SSZ〉として店舗展開をスタート。実家は鎌倉野菜を扱う加藤農園で自身は4代目。