奇跡の発見! 蘇った、マーク・ゴンザレスのデザイン。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

奇跡の発見! 蘇った、マーク・ゴンザレスのデザイン。

『カーサ ブルータス』2019年3月号より

2002年にマーク・ゴンザレスがデザイナーを務めたブランドが、〈SSZ〉のコレクションアイテムとして登場。

ゴンズデザインをアップデートした、コーチジャケット。 デザインを忠実に再現しつつ、〈SSZ〉ならではのアップデートを加えた。スタンドカラーは取り外し可能で、斜めの切り返しには隠しポケットを。カラーは淡いサックス一択。24,800円(ゴンゾーカントリー×SSZ/ビームス 原宿)。
”ゴンズ”ことマーク・ゴンザレスの幻のブランドをご存じだろうか。その名は〈ゴンゾーカントリー〉。アメリカのバーニーズニューヨークで、2002年にワンシーズンだけ展開されたラインだ。ゴンズといえば、〈シュプリーム〉や〈ニューエラ〉とのコラボや、デッキブランド〈クルキッド〉でもウェアを製作しているが、〈ゴンゾーカントリー〉が異色なのは、ゴンズ自ら服をデザインしていた点にある。
「コーチジャケットはゴンズのスケッチから起こしたものです。襟がスタンドカラーになっていたり、肩から腰にかけて斜めにラインが入っていたりと、クセのある造りが特徴なんですよ」。

そう話すのは〈ビームス〉のバイヤーの加藤忠幸さん。今回、〈SSZ〉の春夏コレクションテーマ“シグネチャー”にあわせて、〈ゴンゾーカントリー〉のデザイン案をラインナップのひとつとして再現したのだ。

「これまでもゴンズとのコラボは行ってきましたが、“シグネチャー”というテーマに沿ってより深いものづくりがしたいなと。そこでゴンズのライセンス会社が管理している資料を調べたら、段ボール3個分くらいのグラフィックやデザイン案が出てきたんです。誰も中身を把握していなくて、当時の資料がそのまま詰まっていた。これはぜひ〈SSZ〉でやりたい! と思ったんです」

当時発売されたのは3D裁断で柿渋染めのデニムのような、加工技術にこだわったアイテムが多かった。だからゴンズが手がけた点はあまり大きくフィーチャーされなかったようだ。加藤さんはジャケットの他にも〈ゴンゾーカントリー〉のロゴと「犬ENU」をピックアップし、Tシャツを作った。

「ゴンズのアートワークといえば“ゴンズ・エンジェル”が有名ですが、別の一面も見せたいなと。彼はスケーターでありながら現代アーティストのような感性も持っていると思うので」

いかにも〈SSZ〉らしい、ひねりの効いたラインナップ。マーク・ゴンザレスという人物の新たな一面が垣間見えそうだ。
手描きの漢字が味わい深い、”犬ENU”Tシャツ。  スケッチの中に描かれた大量のひらがなや漢字から選んだこちらの文字。「エヌ」と口に出すと、なんとも言えない味わいが。7,000円(ゴンゾーカントリー×SSZ/ビームス 原宿 TEL 03 3470 3947)。
お蔵入りだったタグも、今回初お目見え。 〈ゴンゾーカントリー〉のロゴをモチーフにしたTシャツ。裾部分のタグは、当時使われなかったデザインを初めて形にしたもの。7,000円(ゴンゾーカントリー×SSZ/ビームス 原宿TEL 03 3470 3947)。
手描きの漢字が味わい深い、”犬ENU”Tシャツ。  スケッチの中に描かれた大量のひらがなや漢字から選んだこちらの文字。「エヌ」と口に出すと、なんとも言えない味わいが。7,000円(ゴンゾーカントリー×SSZ/ビームス 原宿 TEL 03 3470 3947)。
お蔵入りだったタグも、今回初お目見え。 〈ゴンゾーカントリー〉のロゴをモチーフにしたTシャツ。裾部分のタグは、当時使われなかったデザインを初めて形にしたもの。7,000円(ゴンゾーカントリー×SSZ/ビームス 原宿TEL 03 3470 3947)。
犬Tシャツの裏側には、このイラストが。

SSZ 

〈ビームス〉のオリジナルブランド。今期のテーマ”シグネチャー”では、有名無名問わず、スタイルを持った人々をコンセプトにアイテムを製作。ゴンズシリーズは2月23日からビームス各店舗で発売開始。

加藤忠幸

かとうただゆき 〈ビームス〉surf&SK8バイヤー。2016年に手がけたコレクションが好評を博し、翌2017年にオリジナルブランド〈SSZ〉として店舗展開をスタート。実家は鎌倉野菜を扱う加藤農園で自身は4代目。