巨大なリビングルームがショウ会場に!〈ボッテガ・ヴェネタ〉初NYコレクション。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

巨大なリビングルームがショウ会場に!〈ボッテガ・ヴェネタ〉初NYコレクション。

〈ボッテガ・ヴェネタ〉が初めてウィメンズ、メンズのコレクションをニューヨークで発表。トーマス・マイヤーの「建築への愛」を表したコレクションと、ショウ会場に登場した貴重なビンテージ家具で溢れたセットデザインについてスペシャル・リポート!

セットデザイナー、スコット・パスクが語る演出秘話。

ステージには、イタリアのヴィンテージ家具や〈ボッテガ・ヴェネタ〉のホームコレクションを配置したリビングルームが。奥にはバーカウンターや書斎も。
Q 今回のコラボレーションのきっかけは?
アリゾナ州ツーソンに私が建てた自邸がきっかけです。雑誌に掲載された写真がトーマスの目に止まり、電話をもらいました。セットデザイナーがデザインしたということが特に興味を惹いたようです。会って話を聞いたところ、これは面白い試みだなと思いました。トーマスはファッションのみならず、建築的な視点を備えた人物。相通じるものを覚えましたね。

Q トーマスとの仕事はどのように進みましたか?
〈ニューヨーク・メゾン〉をオープンし、そこにアパートメントという空間を設け、同じタイミングで今回のショーを催すという明確なビジョンが彼にはありました。ショウはステージ上と同等に「プロセス」も重要で、観客が会場に入った時の第一印象が次第にどう変容していくかがポイントでした。

本番前日もトーマスとステージを見ながらギリギリまで「もっと暗く、もっと暗く」と、照明を下げてゆきました。最初からすべて見えてしまうのではつまらない。人物や物事が次第に表出してくるのが、シアターの醍醐味です。トーマスは私にそうしたシアター的な思考を求めました。
バー。柔らかで有機的なラインが特徴的なソファは〈ボッテガ・ヴェネタ〉のコレクション。スツールは1960年代イタリアのアンティーク。壁画はブロードウェイの伝説的な背景画家による、イタリアの古典、そしてモダンへのオマージュだ。
Q いわばトーマスが演出家、というわけですね。
はい、そしてストーリーとは〈ボッテガ・ヴェネタ〉の美意識に則った「エレガントな暮らし」です。私自身、余剰をそぎ落とした住まい方を実践していますが、このセットも自宅を作るように家具や空間をキュレーションしました。書棚の本もすべて自分で置きたいものを選んでいます。

またNYらしい住まいとは、壁や余計なモノを取り払った、天井が高い広々とした空間です。あれこれ詰め込むとそれはホテルのロビーになってしまい、居住空間ではなくなります。
書斎にはジオ・ポンティのラウンジチェアとソファ、いずれも1960年。シェニール織物で張り替えた。

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