新定番が誕生! 深澤直人が見出した益子焼の“ボテっ”の魅力。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

新定番が誕生! 深澤直人が見出した益子焼の“ボテっ”の魅力。

深澤直人のディレクションによって生まれた、益子焼の新定番《BOTE&SUTTO》。「どんなものを益子焼と言うのだろう」という疑問を前に、デザイナー・深澤直人が行き着いた答えは、“ボテっ”と“スッと”でした。

「もともとは和のイメージが強かったけれど、益子焼は洋にもマッチすると思ったんです。お茶だけでなくコーヒー、おまんじゅうだけでなくケーキにも」という深澤。様々な用途に合う、マルチなデザインに。
益子の土は直火での加熱に向かないため、鍋だけは他の土地の土を使用。それでも深澤は、シリーズが広く用いられるために、ラインナップに鍋を加えることにこだわった。
《BOTE&SUTTO》の命名は、〈濱田窯〉の濱田友緒。深澤の口にした“ボテっ”や“スッと”という言葉を、そのまま名前にしてはと提案した。
若い観光客たちが重い器を避けがちなこともあり、どちらかといえば“スッと”に近いものを作る傾向があった、近年の益子。こうして“ボテっ”と“スッと”とが並べて置かれることで、双方の魅力が浮き彫りになり、益子の伝統的な“ボテっ”の存在感にも、新たな視線が向けられるようになる。

今回を機に、3つの窯元は〈MASHIKO Product〉という団体を結成した。《BOTE&SUTTO》をはじめ、デザイナーたちと協働しながら、益子の民藝の新たな価値を探っていく予定だ。濱田庄司がかつて呼びかけた、職人たちが同じ共同体の中で“健やかな美”を追求する「職人村」の構想とも、イメージが重ねられている。震災から8年。新たに職人たちが緩やかに連帯し、益子の地を盛り上げていくための一歩が、ひとつのプロダクトから始まる。

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《BOTE&SUTTO》

〈イデー〉のオンラインショップもしくは〈イデーショップ 六本木店〉にて販売中(今後は他店舗にも展開予定)。食器の一部は、今年開業予定の〈MUJI HOTEL GINZA〉のレストランやバーで用いられる予定。

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