ディーター・ラムス:信念あるデザイン展 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ディーター・ラムス:信念あるデザイン展

「レス・バット・ベター」「良いデザインの10原則」で知られる、ドイツのインダストリアル・デザイナー、ディーター・ラムス(1932〜)の展覧会がフィラデルフィアで開催中。

〈ブラウン〉の音響製品SK6(右)など、1960年代にデザインされた代表作。Photo by Tim Tiebou
戦後、バウハウスの理念を継ぐウルム造形大学で学び、機能を追求しながら、美しく削ぎ落とされた「最小のデザイン」を追求してきたディーター・ラムス。長年デザイン部長を務めた家電メーカー〈ブラウン〉の音響や家電製品など、その先駆的かつ恒久的とも言えるデザインは、〈アップル〉の製品などに大きな影響を与えてきた。

また、現在も進行中の〈ヴィツゥ〉のシェルビングやチェアのシステムのように、長くフレキシブルに使えるサステイナブルなデザインを提唱。半世紀以上前から使い捨て消費社会への警告を発し続けている。
機能を追求した長く使えるデザインを提唱してきたディーター・ラムス。Photo by Anne Brassier (c) Vitsoe
今回の展覧会はフィラデルフィア美術館が主催するデザイン大賞The Collab Design Excellence Awardの授与と合わせて企画され、学術面でも綿密に検証されたもの。ラジオ、時計、キッチン家電から家具まで、時代を感じさせない熟考され製品が一堂に展示されている。また〈ソニー〉のラジオや〈ヤマハ〉のステレオ、そして〈アップル〉のiPod など、ラムスのデザインの影響も紐解かれる。テクノロジーが進歩し、製品の機能自体が大きく移り変わるなかでも、色褪せないラムスのデザイン。それは根底に一貫した信念があるゆえだということが、伝わってくるだろう。
初期のバウハウスやウルム造形大学の影響も読み解かれる。Photo by Tim Tiebout
〈ブラウン〉のコーヒーメーカーなど家電。機能とフォルムの見事なまでの合体。Photo by Tim Tiebout
モデュラー式でフレキシブル。永遠の名作〈ヴォツゥ〉のシェルビングシステム。Photo by Tim Tiebout
初期のバウハウスやウルム造形大学の影響も読み解かれる。Photo by Tim Tiebout
〈ブラウン〉のコーヒーメーカーなど家電。機能とフォルムの見事なまでの合体。Photo by Tim Tiebout
モデュラー式でフレキシブル。永遠の名作〈ヴォツゥ〉のシェルビングシステム。Photo by Tim Tiebout

『ディーター・ラムス:信念あるデザイン展 』
Dieter Rams: Principled Design

〈Philadelphia Museum of Art〉
Perelman Building, 2525 Benjamin Franklin Parkway Philadelphia, PA 19130 TEL 1 215 236 4465。2019年4月14日まで。10時〜17時月曜休館(祭日除く)