古今東西 かしゆか商店【刺し子織り】 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

古今東西 かしゆか商店【刺し子織り】

『カーサ ブルータス』2018年10月号より

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡りはじめた、店主・かしゆか。今回訪ねたのは福島県の月舘町にある「刺し子織り」の工房。日本でただひとりという職人が生む、モダンな布に出会った。

「色の組み合わせがモダン」とかしゆか店主。
織機にセットされる紋紙
「色の組み合わせがモダン」とかしゆか店主。
織機にセットされる紋紙
興味深かったのは、大峡さんが考えた模様をプログラムした「紋紙」。この紋紙が織機の動きをコントロールして、複雑な柄を生み出すんですって。まるで楽譜か暗号みたいです。そうやって織られた模様は、格子柄や桜の柄など数十種。中でも思わず「かわいい!」と声をあげてしまったのは、四角や十字模様やギザギザなどの細かい模様を組み合わせた紋刺し子柄でした。しかも、グレー×紫、オレンジ×ネイビーなど色合わせがまた素敵で、このまま額装して飾りたいくらい……。
工房で大峡健市さんと。
織機に糸を掛ける時の装置。糸の動きにあわせてキュルキュルと鳴る様子は楽器のよう。
工房で大峡健市さんと。
織機に糸を掛ける時の装置。糸の動きにあわせてキュルキュルと鳴る様子は楽器のよう。
「織るのは機械ですが、人がひとつずつ微調整しないとね。たとえば布の風合いのよさは、経糸と緯糸のバランスで決まるんですよ」と大峡さん。確かにどの布も、ふんわり空気をはらんだように心地いい! 今回の買い付けは、この風合いと柄の美しさを楽しめる「グレー×紫の刺し子織り風呂敷」に決めました。かなり大判なので、テーブルに掛けてもいいし、海外へのお土産にも喜ばれそうです。

刺し子織り風呂敷 作/大峡健市

上/紋刺し子柄の風呂敷。綿100%、98×98cm 5,500円(銀座たくみTEL 03 3571 2017)、下/刺し子織りマフラー8,000円(ライトアップショッピングクラブ TEL 0120 425 808)。

おおはざまけんいち 1951年山形県・米沢生まれ。福島の工房〈三和織物〉主宰。

かしゆか

樫野有香(かしゆか) テクノポップユニットPerfumeのメンバー。最新作『Future Pop』が好評発売中。9月21日より全国ツアースタート。東北や沖縄などの伝統的な布が好き。www.perfume-web.jp