DESIGN
「資生堂スタイル」の原点に迫る。
July 4, 2018 | Design | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa
〈資生堂企業資料館〉の後期企画展がスタート。資生堂の品質・デザイン・ポリシーへの挑戦を語る、1950年代以降に作られた商品の中から24品が展示される。
〈資生堂〉創業120周年の事業として、1992年に静岡県掛川市に開館した、〈資生堂企業資料館〉。その〈資生堂企業資料館〉で、7月3日より、2018年後期企画展がスタート。「資生堂のデザイン-商品をして、 すべてを語らしめよ-」のタイトルのもと、前期の「資生堂のデザイン-新しい価値づくりへの挑戦-」で展示していた、ポスター・宣伝物に加え、 新たに1950年代以降に作られた商品の中から24品を展示する。
〈資生堂〉のデザインは、 創業時のプリミティブな広告表現からスタートしながら、 初代社長・福原信三の創設した「意匠部」に集まったトップクリエイターによって洗練されていった。さらに、アール・ヌーヴォー、 アール・デコを基調としたデザインは、昭和を代表するデザイナーであり、イラストレーションによる女性美を追求した、山名文夫によって磨かれ、 繊細で優美な「資生堂スタイル」が完成。 一方、 1960年代以降、 時代の変化を背景として、 伝統的な「資生堂スタイル」へのさまざまな挑戦が試みられる。 それらの挑戦は時に「反資生堂スタイル」と呼ばれ顧客や社会に新鮮な驚きを与え、 また、資生堂にとっては新しい価値づくりの幅を広げることになった。
時代への変革のエネルギーを感じさせるポスター・宣伝物と合わせ、 福原の「商品をして、 すべてを語らしめよ」という哲学が継承された〈資生堂〉の品質・デザイン・ポリシーへの挑戦を、商品そのものが雄弁に語る。
〈資生堂〉のデザインは、 創業時のプリミティブな広告表現からスタートしながら、 初代社長・福原信三の創設した「意匠部」に集まったトップクリエイターによって洗練されていった。さらに、アール・ヌーヴォー、 アール・デコを基調としたデザインは、昭和を代表するデザイナーであり、イラストレーションによる女性美を追求した、山名文夫によって磨かれ、 繊細で優美な「資生堂スタイル」が完成。 一方、 1960年代以降、 時代の変化を背景として、 伝統的な「資生堂スタイル」へのさまざまな挑戦が試みられる。 それらの挑戦は時に「反資生堂スタイル」と呼ばれ顧客や社会に新鮮な驚きを与え、 また、資生堂にとっては新しい価値づくりの幅を広げることになった。
時代への変革のエネルギーを感じさせるポスター・宣伝物と合わせ、 福原の「商品をして、 すべてを語らしめよ」という哲学が継承された〈資生堂〉の品質・デザイン・ポリシーへの挑戦を、商品そのものが雄弁に語る。
『資生堂のデザイン-商品をして、 すべてを語らしめよ-』
〈資生堂企業資料館〉
静岡県掛川市下俣751-1 TEL 0537 23 6122。7月3日~12月24日。10時〜17時(入館は16時30分まで)。月休(祝日の場合は翌日)。入場無料。