古今東西 かしゆか商店【藍染め和紙】 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

古今東西 かしゆか商店【藍染め和紙】

『カーサ ブルータス』2018年7月号より

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける店主・かしゆか。第三回は、阿波和紙の産地である徳島へ。手漉き和紙を天然の藍で染めていく、藍染め和紙のうちわを見つけた。

店主が見ているのは、金箔をグラフィカルに配したモダンな手漉き和紙。
店主が見ているのは、金箔をグラフィカルに配したモダンな手漉き和紙。
染めのデザインも藤森さんが考えます。たとえば、白から藍のグラデーションに染める時は、何度かに分けて染液につけるのですが、その工夫を聞いてびっくり。「和紙を染液に浸す時、一気につけると色の境界が直線になってしまう。和紙を吊ったロープを指先で持って、ちょっとずつちょっとずつ緩めながらつけることで、微妙なぼかしをつくるんです」

人の手でしかできないグラデーション。染める回数や染液の状態によって変わる色合い。だから1枚1枚すべて表情が違います。「正解の色やデザイン」は、きっとひとつではないんですね。
染師の藤森さんと、水に濡れて発色した藍の色に感激の店主。1度染めた部分は浅い青、染液に2度浸した部分は濃い青…と分けて染めることでグラデーションが生まれる。
染師の藤森さんと、水に濡れて発色した藍の色に感激の店主。1度染めた部分は浅い青、染液に2度浸した部分は濃い青…と分けて染めることでグラデーションが生まれる。
染師の藤森さんと、水に濡れて発色した藍の色に感激の店主。1度染めた部分は浅い青、染液に2度浸した部分は濃い青…と分けて染めることでグラデーションが生まれる。
染師の藤森さんと、水に濡れて発色した藍の色に感激の店主。1度染めた部分は浅い青、染液に2度浸した部分は濃い青…と分けて染めることでグラデーションが生まれる。
今回の買い付けは、そんな藍染め和紙を日常的に楽しめる、工房特製のうちわに決めました。大ぶりで使いやすくて、藍色グラデーションが惚れ惚れするほどきれい。心地いい風と一緒に、手仕事の楽しさも運んでくれそうです。

英語版もあります!:Kokontozai: KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts / [Indigo Dyed Japanese Paper]

藍染め和紙のうちわ 作/アワガミファクトリー

右/藍染めうちわ(段染め)高さ41×幅29.5cm。2,700円。ほかにレターセットなども人気。阿波和紙伝統産業会館/徳島県吉野川市山川町川東141。工房は見学できるほか、和紙づくり体験(要予約)も。ショップ併設。

樫野有香(かしゆか)

テクノポップユニットPerfumeのメンバー。8月にニューアルバム発売。9月にツアーがスタート。作家のうつわが好きで、SNSでも個展などの情報を熱心に収集中。www.perfume-web.jp

AIがあなたにおすすめ

※過去の記事も表示されます