ミラノサローネ2018報告 #1 / デザイナー by 土田貴宏 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ミラノサローネ2018報告 #1 / デザイナー by 土田貴宏

『カーサ ブルータス』2018年7月号より

年に一度、4月のミラノはお祭り騒ぎ! 世界の家具メーカーが一斉に新作を発表します。今年、4人のジャーナリストがそこで見つけたものは…? まずはデザインジャーナリストの土田貴宏から。

Ini Archibong

Sé《Below the Heavens》〈Sé〉が抜擢した彼の初めてのコレクションは、家具や照明など11種類のアイテムで構成。フォルム、素材、色彩などに独特の感性が発揮され、職人技とラグジュアリー感を融合している。
Sé《Moirai》 3種類の形状の手吹きのクリスタルガラスを組み合わせたシャンデリア。'つ'つのシェードに色のグラデーションがあり、重なり合うことでさらに幻想的に。
イニ・アーチボング ナイジェリア系アメリカ人のデザイナーで、スイスのEcalなどで学び、現在もスイスを拠点に活動。日本でもプロジェクトが進行中だそう。

Michael Anastassiades

Cassina《Ordinal》 「無駄を削ぎ落とした簡潔さ、時間とともに美しくなる本物の素材、昔から人々が慣れ親しんできた形。私のデザインで常に大切なのはこの3要素だ」とアナスタシアデス。そのルールに忠実なテーブルが登場。
B&B Italia《Jack》〈カッシーナ〉と並ぶ著名ブランド〈B&B Italia〉も揃ってアナスタシアデスを初起用。原型的なフォルムをリジッドに構成したシェルフは、全体のプロポーションからディテールまできわめて完成されている。
マイケル・アナスタシアデス キプロス出身。RCA修了後、1994年にスタジオを設立。自身のブランドから照明を発表するとともに、さらに活躍の幅を広げる。

Odd Matter

FAR《Guise》 著名ギャラリーの〈ニルファ―〉をバックにつけ、新会場として注目された〈アルコーヴァ〉で発表された新作。自動車の塗装の技術を応用し、フリーフォームのベンチをシュールに仕上げた。美しい異物感が魅力。
オッド・マター 奇妙な美的感覚が注目されつつあるオランダ人とブルガリア人の2人組。ロンドンのRCAで出会って活動を始め、現在はオランダを拠点にする。

Raw Edges

Really《Fine Cut》繊維廃棄物をアップサイクルする〈リアリィー〉の『サーキュラー・バイ・デザイン』展より。デニムと白いコットンが原料のボードを削り、素材感を強調して独特の有機的なパターンを生み出した。
ローエッジズ 共にイスラエル出身でRCAを卒業したヤエル・メールとシェイ・アルカレイによるスタジオ。実験的なアプローチを常に模索している。

土田貴宏

1970年北海道生まれ。デザインジャーナリスト、ライター。家具やインテリアを中心に、デザインについて雑誌などに執筆中。学校で教えたり、展示のディレクションをすることも。

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