ミラノサローネ2018報告 #2 / インスタレーション by 川合将人 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ミラノサローネ2018報告 #2 / インスタレーション by 川合将人

『カーサ ブルータス』2018年7月号より

年に一度、4月のミラノはお祭り騒ぎ! 世界の家具メーカーが一斉に新作を発表します。今年、4人のジャーナリストがそこで見つけたものは…? 2人目はインテリアスタイリストの川合将人。

LASVIT『Monster Cabaret』 by LASVIT

吹き抜けに展示されたのは、ガラス装飾で覆った映像と音の流れる巨大ペンダント作品。
舞台では演者が歌って踊るなど振り切った演出で楽しませてくれた。
着ぐるみ化されて舞台にも登場した、アレッサンドロ・メンディーニのガラスオブジェ《ロンボ》。
チェコのガラスメーカー〈ラスヴィット〉は、ドゥオーモ広場近くの劇場、テアトロ・ジェローラモの客席などでカンパーナ兄弟やマーティン・バースらを起用した新コレクション「モンスターキャバレー」を発表。歌劇を行うなど徹底的なエンタメ演出を繰り広げた。

HERMÈS『Hermès』 by Charlotte Macaux Perelman

天井に開口部を設けた採光方法や、新作ホームコレクションをグリッドのドローイングを描いた紙の上に展示するなど、軽やかで遊び心のある演出にひたすら感動。
会場入口を飾ったロゴ入りのドローイングも超キュート!
ペルマネンテ美術館に、深みのある鮮やかなタイルの建築を林立させた〈エルメス〉。会場構成はエルメスメゾン部門のアーティスティック・ディレクターのひとり、シャルロット・マコー・ペレルマンによるもの。

De Padova『Santa Cecilia Showroom』by Piero Lissoni + Michael Albert

天井高を生かし、エリザ・オッシノの新作照明《エレメンティ》を設置したラウンジ。スタイリングは、ピエロ・リッソーニ監修のもと〈デパドヴァ〉に所属するマイケル・アルバートが担当している。
籐椅子《シルヴィア》を、抑えた色調のアートやオブジェと組み合わせたショールームの一角。
新旧の家具や照明に加え、アートやオブジェ、ラグ、植栽を組み合わせた、スタイリングのお手本のような空間を体験できた〈デパドヴァ〉のショールーム。シックな色使いは〈カッシーナ〉と対照的。

Cassina『This Will Be The Space.』by Patricia Urquiola

キッチンもある2階はミーティングスペース。《646 レジェーラ》などの椅子が現代の色彩で新たな魅力を放つ。
上下階をつなぐ彫刻的な螺旋階段。
ミラノ市内のドゥリーニ通りにあるショールームで新作発表をした〈カッシーナ〉。パトリシア・ウルキオラによる螺旋階段や拡張した2階など、随所での美しい素材や色の使い方に目を奪われた。

Vitra『Typecasting』by Robert Stadler

200点以上のアーカイブをオーストリアのデザイナー、ロバート・スタドラーが独自に分類して陳列。家具ブランドとして唯一無二の存在であり続ける〈ヴィトラ〉のこれまでの活動を俯瞰できる壮観な光景だった。

川合将人

雑誌、カタログ、広告などでインテリアスタイリストとして活躍。イベントの会場構成、ショップやハウスメーカーの空間を数多く手がけ、執筆活動も行っている。

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