DESIGN
【ミラノ・デザインウィーク】ルイ・ヴィトンが考える “旅するオブジェ”。
May 23, 2017 | Design, Fashion | casabrutus.com | photo_Sohei Oya (Nacása & Partners) text_Hisashi Ikai
旅をテーマに、新しいクリエーションの世界を目指す〈ルイ・ヴィトン〉の『オブジェ・ノマド』。その最新コレクションがミラノ・デザインウィークで発表された。
1874年にフランスの探検家、ピエール・サヴォルニャン・ド・ブラザのために手がけたトランクに代表されるように、これまで数々の“旅する道具”を手がけてきた〈ルイ・ヴィトン〉。その歴史を振り返りつつ、伝統の技をさらにインテリアに通じる新たなクリエーションの可能性につなげいく試みが『オブジェ・ノマド コレクション』だ。
2012年にスタートした『オブジェ・ノマド』は、年々コレクションを拡大。今年はカンパーナ兄弟、マルセル・ワンダース、パトリシア・ウルキオラ、アトリエ・オイ、ロー・エッジズに加え、インディア・マダヴィと吉岡徳仁が初参加し、計10の新作を発表した。
「私は、イラン人とエジプト人の間に生まれ、これまでにインド、アメリカ、ドイツ、フランスと移り住んできました。生まれ持っての流浪の民である私にとって、居場所とは、常に異なる文化や生活環境の掛け合わせでした。自身の視点から捉えると、オブジェ・ノマドとは多文化主義を象徴する言葉のように思えます」
そう語るインディア・マダヴィは、中東でお茶を飲むときに使う移動式の簡易テーブルをイメージしながら、フランスの高い職人技による革象嵌で天板を飾った《タリスマン・テーブル》をデザイン。
そう語るインディア・マダヴィは、中東でお茶を飲むときに使う移動式の簡易テーブルをイメージしながら、フランスの高い職人技による革象嵌で天板を飾った《タリスマン・テーブル》をデザイン。
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