DESIGN
あの《アーロンチェア》が、リマスターされました!
February 16, 2017 | Design | a wall newspaper | editor_Akio Mitomi
1994年のデビュー以来、全世界で700万脚が売れたオフィスチェアのアイコンが生まれ変わりました。
ロックの名盤など、リマスターによって音質が向上したり新たな魅力が発見されることはしばしばある。しかしオフィス家具の分野では極めて珍しい。
その点《アーロンチェア リマスタード》は、衝撃的なデビューと同時にたちまちオフィスチェアの定番となった初代《アーロンチェア》をどのように“リマスター”したのか。開発責任者のトーマス・ニエガート氏に聞いた。
「今回のリマスターにあたっては、初代のデザイナーのひとり、ドン・チャドウィック氏を起用して、ハーマンミラーのカラー/マテリアル担当ディレクターやエンジニアとともに開発を進めました。また人間工学の面では初代の発売後から助言を受けているブロック・ウォーカー博士のアイデアを採用しています」
その点《アーロンチェア リマスタード》は、衝撃的なデビューと同時にたちまちオフィスチェアの定番となった初代《アーロンチェア》をどのように“リマスター”したのか。開発責任者のトーマス・ニエガート氏に聞いた。
「今回のリマスターにあたっては、初代のデザイナーのひとり、ドン・チャドウィック氏を起用して、ハーマンミラーのカラー/マテリアル担当ディレクターやエンジニアとともに開発を進めました。また人間工学の面では初代の発売後から助言を受けているブロック・ウォーカー博士のアイデアを採用しています」
ハーマンミラーは伝統的に、外部スタッフの意見を重視する。
「例えば“ポスチャーフィットSL”は、理想的な姿勢のために仙骨と腰部を的確に支える幅をウォーカー博士に指定してもらい、チャドウィック氏に具体的なデザインを依頼。“快適さを創造する”という初代のコンセプトをさらに進化させました」
23年前には不可能だった製造技術も投入されている。
「座と背のメッシュ地が、サポート力が異なる8つのブロックに分かれています。このアイデアは2008年の《エンボディチェア》で初めて実現されましたが、今回は様々な太さの糸を用いて、座と背がそれぞれ一枚のメッシュ地に見えるように製造されます」
ひと目ではわからないが、大きな進化を遂げた“リマスター”だ。
「例えば“ポスチャーフィットSL”は、理想的な姿勢のために仙骨と腰部を的確に支える幅をウォーカー博士に指定してもらい、チャドウィック氏に具体的なデザインを依頼。“快適さを創造する”という初代のコンセプトをさらに進化させました」
23年前には不可能だった製造技術も投入されている。
「座と背のメッシュ地が、サポート力が異なる8つのブロックに分かれています。このアイデアは2008年の《エンボディチェア》で初めて実現されましたが、今回は様々な太さの糸を用いて、座と背がそれぞれ一枚のメッシュ地に見えるように製造されます」
ひと目ではわからないが、大きな進化を遂げた“リマスター”だ。
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