待望の移転オープンになったロンドンの〈デザインミュージアム〉。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

待望の移転オープンになったロンドンの〈デザインミュージアム〉。

1989年に開設されて以来、デザイン界をリードしてきたロンドンの〈デザインミュージアム〉。面積を3倍に拡張し、クリエイティブな未来につながるフォーラムを目指す。

最上階にあるレストラン&バー〈パラボラ〉。内装はバーバー・オズガビーのユニバーサル・デザインスタジオが担当。閉館後もオープンし、ディナーは2か月ごとにゲストシェフが交代。ガラス越しに公園を望む。1階にもジュースバー&カフェがある。
このほか、企画展用の展示ギャラリーが地下と1階に1つずつ。共に多目的に対応できる2フロアを吹き抜いたスペースだ。現在、地下のギャラリーでは、今年度の最優秀作を各分野で決める「デザイン・オブ・ザ・イヤー」の最終候補作品を展示する。1階の奥のギャラリーは『フィアー&ラブ(恐れと愛)』と題された企画展で、こちらはいささか高度でコンセプチュアルな内容。知的論争を呼ぶことも意図されている。

館内のスペースの多くは、多目的に使えるワークショップ室、セミナー室、図書館など、デザイン教育のために当てられている。展示に関連した各種プログラムほか、学生向けのデザインコンペからトークまで内容もバラエティー豊かだ。5年前に始まった、年間4人の若いデザイナーをサポートする企画も、館内の特設スタジオでの制作が可能になった。
本館1階にあるショップ。オリジナルの企画商品も今後増やしていく予定。国立のテートやV&Aとは違い、こちらは私立。ショップ収益は貴重な財源。窓には修復されたオリジナルのステンドグラスが設置されている。
そのほかの館内1階にはカフェとショップ、最上階にレストラン〈パラボラ〉とメンバー専用ラウンジがあり、幅広い利用者が集まる場が想定されている。EU離脱問題で揺れるイギリスだが、デザインを通して、過去と現在と未来を、そして世界をつないでいこうという大志が伝わってくる。

the Design Museum

224-238 Kensington High Street, London, W8 6AG
TEL 44 20 3862 5900。10時〜18時(第1木曜〜20時)。無休。特別展以外は入場無料。公式サイト