貴重なプルーヴェ・コレクションがフランス大使公邸に集結。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

貴重なプルーヴェ・コレクションがフランス大使公邸に集結。

フランス大使公邸を会場に『the CONSTRUCTOR ジャン・プルーヴェ:組立と解体のデザイン』展が3日間限定で開催された。

大使公邸の中庭に登場したプレハブ住宅《F 8×8 BCC 組立住宅》。
パリのデザインギャラリー、パトリック・セガンとプルーヴェ・コレクターとして知られる前澤友作(現代芸術振興財団会長、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイ代表)とがタッグを組み、両者が保有する貴重なジャン・プルーヴェのコレクション70点あまりが展示された。
プレハブ工法で機能的に製造できるだけでなく、組み立ても人力だけで可能というのも驚きだ。
会場となったフランス大使公邸の1階サロンには、もっとも意欲的に活動した1930〜60年代の数々の家具、構造体、図面などを展示。そして圧巻だったのが、中庭に展示されていた《F 8×8 BCC 組立住宅》だ。第二次世界大戦中だった1941〜43年にかけてプルーヴェがピエール・ジャンヌレと協働した木造のプレハブ住宅で、世界にわずか2点しか現存しないという超レアな作品であるとともに、戦火で材料も乏しいなかで、いかにプルーヴェが日々の暮らしを豊かにしようととしていたかがうかがえる貴重な資料だ。
プレハブ住宅の内部。コンパス状の巨大なポルティーク構造が建物を支える。
「これを見るだけでも、いかにジャン・プルーヴェが先見の明を持ち、また寛大なヒューマニストであったかを知ることができます。また、これをベースに、その後プルーヴェはフランス政府の復興政策のために多くの住宅や教育施設を手がけるなど、厳しい時代に生きる人々の暮らしを底辺から支えていったのです」

社会の本質的なニーズに根ざしていたからこそ、プルーヴェのデザイン思想は時代や地域を超え、多くの人を魅了し続ける。30年以上にわたりプルーヴェの作品を見つめてきたパトリック・セガンは、その人気の理由をこのように語る。

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