DESIGN
柳宗理も魅了した「組木」に出会う。
September 30, 2016 | Design | casabrutus.com | text_Mariko Uramoto editor_Akio Mitomi
柳宗理をはじめ、岡本太郎やブルーノ・ムナーリなど多くの人がその美しさに惚れ込んだ〈山中組木工房〉の組木。近年生産が終了してしまった貴重な組木を一同に集めた『組木展』が〈Swimsuit Department〉で開催される。
「組木」とは、接着剤や金具を一切使わずに木片を組み立てる立体パズルのこと。この技法の原点は江戸時代中頃にまで遡るほど古く、釘を一切使わない構造が特徴の日本の社寺建築をヒントにしているとも言われている。まさに日本が誇る伝統工芸の一つだ。その技法を独自に発展させたのが〈山中組木工房〉。明治20年頃、箱根寄木細工の指物技術をベースに山中常太郎によって創始され、四代目・山中成夫までその高い技術を継承してきた。
組木細工は精巧な木工技術もさることながら、立体としての高度なデザイン、木のなめらかな感触や表情、といくつもの魅力を持ちあわせている。柳宗理もその素晴らしさに惚れ込んだ一人で、自らパッケージデザインを申し出た。残念ながら現在は生産が終了してしまったこの貴重な組木を一堂に集めたのが本展だ。
組木細工は精巧な木工技術もさることながら、立体としての高度なデザイン、木のなめらかな感触や表情、といくつもの魅力を持ちあわせている。柳宗理もその素晴らしさに惚れ込んだ一人で、自らパッケージデザインを申し出た。残念ながら現在は生産が終了してしまったこの貴重な組木を一堂に集めたのが本展だ。
ラインアップは1960〜70年代アメリカのデザインを感じさせるモダンな造形のものから、ゾウやライオンなど動物モチーフのものまでと幅広い。今回は展示だけではなく、実際に購入することも可能だ。日本の職人技術の粋が結集した組木、その美しさを存分に堪能したい。
組木展
〈BATHHOUSE〉