ロンドンにデザイン・ビエンナーレ誕生! 第1回のテーマは「ユートピア」です。 | ページ 5 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

ロンドンにデザイン・ビエンナーレ誕生! 第1回のテーマは「ユートピア」です。

ロンドンでは毎年9月後半が「デザイン・フェスティバル」となり、街のいたるところでデザイン関係のイベントや展示、見本市が開催される。それに合わせ、今年から「ロンドン・デザイン・ビエンナーレ」がスタート! 世界各国の代表がデザインで競い合うといった趣向だ。会場は18世紀に建てられた元貴族の屋敷である「サマセットハウス」。37か国が参加した、記念すべき第一回の様子をリポートします。

日本の展示を手掛けた鈴木康広さんとキュレトリアルアドバイザーの川上典李子さん
日本は川上典李子さんをキュレトリアルアドバイザーに、鈴木康広さんの作品を展示。 全体のテーマは「近所の地球の旅」。 会場には透明な風船状の《大きな空気の人》が天井から吊られ、その下にある旅人のカバンに見立てた展示ケース内では、繊細でユーモアあふれる代表作品が独特の小宇宙を構成している。
旅人のカバンに見立てたケースの中には、代表作が納められている。
切り株の形をした容器に天井から水滴が落ち、波紋が年輪のように広がる《水の切り株》、小さな穴の空いたガラスのスプーンで砂すくう《時を計るスプーン》など、通常は気に留めない事柄や時間の概念などに「アレ?」という気付きや疑問を投げかけてくる。
左:天井から水滴が落ちる《水の切り株》。《りんごのけん玉》をディスプレイした黒板に絵を描く鈴木康広さん。 右:砂をすくって時間を計量。砂のある場所によって、その時間は異なる。
「人はまばたきしている間は見えていません。この世には五感では捉えきれないものが充満している」と鈴木さん。 「どこにもないもの」という意味でトマス・モアが造語した 「ユートピア」。それは「近所の地球」をトリップすることで見つかるのかもしれない。

9月27日までは「ロンドン・デザインフェスティバル」も開催中で各所で、インスタレーション、イベント、展覧会や見本市がたくさん。こちらも合わせて、ぜひ足を運んでみてほしい。

《ロンドン・デザイン・ビエンナーレ2016》

開催中〜9月27日。会場:〈Somerset House〉

Strand, London WC2R 1LA
TEL 44 20 7845 4600。11時〜19時(木&金〜21時、日曜&最終日〜18時)。入場料15ポンド。公式サイト