ARCHITECTURE
古代と未来が重なる、不思議なパビリオン。| LONDON
September 11, 2014 | Architecture | Window On The World | photo: Haruko Tomioka text: Megumi Yamashita
毎夏、サーペンタインギャラリー前に登場する建築パビリオン。ザハ・ハディッドに始まり昨年の藤本壮介まで、自由な造形作品が登場してきた。14回目の今年はまたひときわ個性的。チリの建築家スミルハン・ラディックの作品だ。
芝の上に並ぶ巨石は古代遺跡のような印象。その上に宇宙から降り立ったような繭状の建物が乗っかっている。厚さわずか10mmのファイバーグラスを使った柱のないシェル構造の建物だ。巨石を見下ろすように中央が開いたドーナツ形で、ハサミでランダムに切り取ったような開口部のほか、スチール製の窓が貫く。内壁は黄色味を帯び、夜間には光が外まで透過し、ぼんぼりのように見える様子も一興。古代と未来へのロマンが融合した、まさに浮世離れした作品だ。
芝の上に並ぶ巨石は古代遺跡のような印象。その上に宇宙から降り立ったような繭状の建物が乗っかっている。厚さわずか10mmのファイバーグラスを使った柱のないシェル構造の建物だ。巨石を見下ろすように中央が開いたドーナツ形で、ハサミでランダムに切り取ったような開口部のほか、スチール製の窓が貫く。内壁は黄色味を帯び、夜間には光が外まで透過し、ぼんぼりのように見える様子も一興。古代と未来へのロマンが融合した、まさに浮世離れした作品だ。