ilove.cat:マジシャン・前田知洋☓ヒミツ 一瞬で見惚れる、しなやかな動き

クロースアップ・マジックの第一人者として知られるマジシャンの前田知洋さんは、三浦半島に構えるご自宅で、愛猫・ヒミツさんと暮らしています。取材中、まるでマジックのように姿を消してしまった、ちょっぴり人見知りなヒミツさん。マジシャンという、華やかでありながら孤独な仕事と向き合う前田さんにとって、猫が必要な理由とは?

Q 猫と暮らし始めて、変わったことは?

人間のライフスタイルを全く邪魔しないんですよ。ソファに爪を立てたり、トイレ以外でそそうもしない。ヒミツに対して、ひいき目があるのかもしれないのですが、頭がいいんです。思い返すと、母猫がしっかりとしつけていたんですよね。例えば、木に登ってニャーニャー鳴いて、木登りを教えたり、オシッコはここでするんだよと土を掘る。母猫がいなくなって引き取ることになった時には、もうヒミツに対する教育は終わっていたんです。母猫には感謝しかないですね。

Q 人間の言葉も理解していると思いますか?

友人の言語脳科学者に聞いたのですが、動物は〈さんぽ〉や〈ごはん〉といった1つの単語は認識できるらしいのですが、文章にすることはできない。〈さんぽ〉だけなら、玄関に走っていくのに“〈ごはん〉を食べたら〈さんぽ〉に行くよ”というのは、関連性がわからないみたいです。また犬のほうが、猫よりも言語認識能力が高いと言われています。ヒミツは自分の名前は認識しているみたいですが、〈ごはん〉などには反応しないですね。言葉よりも態度で示すことが多い。中庭に出たい時は、じっと窓の前で待っていますから。

Q 言葉はわからなくても、コミュニケーションはできると。

ぬいぐるみではなく、生き物ですから、コミュニケーションできないと愛しさを覚えません。ノンバーバル・コミュニケーションの能力はとても高いです。小さな物音やニオイなど、気配を察する能力がある。さらに単純でなく複雑性があります。わかっていても、あえてやらなかったり(笑)。また野良猫は、優秀なDNAが残っています。そして親から子へ、教育のシステムがある。ちゃんと接することができれば、野良猫というのはとても飼いやすい動物だと思います。