土田貴宏の東京デザインジャーナル|コンビニの未来像を提示する「d mart 47」展 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

土田貴宏の東京デザインジャーナル|コンビニの未来像を提示する「d mart 47」展

一見、コンビニ。しかし棚には地方色豊かな逸品の数々が。ナガオカケンメイの視点から実現した「身近なものが買える展覧会」が人気。

多くの人が本物のコンビニと思い込んで買い物しているという「d mart 47」展。会場の〈d47 MUSEUM〉は東京・渋谷ヒカリエ8階にある。
D&DEPARTMENT PROJECTが運営するデザインミュージアム〈d47 MUSEUM〉で開催中の「d mart 47」展が話題を呼んでいる。〈d47 MUSEUM〉は、47都道府県のもの作りを軸として日本の多様なクリエイションを紹介する場で、今回の企画展のテーマはコンビニエンスストア。通常の展覧会のように展示台にものを陳列するのではなく、本物のコンビニの什器を使って約900点もの品物を並べ、実際に販売を行っている。展覧会だとは気づかずに、ちょっと変わったコンビニだと思って買い物をしていくお客さんも多いらしい。
通常の展覧会で用意されるコンセプトを記したボードなどもあえて置かず、企画の意図は店内放送として語られる。
販売用の什器や壁面の冷蔵ショーケースはローソンで実際に使われているもの。展示品は原則的に購入可能。
「d mart 47」展の棚に並んだ食品や日用品は、すべて展示品であるとともにほとんどが商品。北海道から沖縄まで47都道府県のそれぞれで生産され、地元に根付いてきたアイテムが揃っている。今までに〈d47 MUSEUM〉で紹介されたものもあるが、コンビニというテーマに合わせて新たに各地をリサーチして見出したものも多い。一般的なコンビニに比べると価格が多少高めとはいえ、素材や製法にこだわりがあり、産地に結びついた個性的な魅力をそなえたものばかり。ここにあるものだけで十分に生活できそうなほどバリエーションも豊富だ。こんな店が身近にあったらと空想せずにいられない。