【ミラノ・デザインウィーク】ディオールのアイコン《メダリオンチェア》に、クリエイターが新たな命を吹き込んだ。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

【ミラノ・デザインウィーク】ディオールのアイコン《メダリオンチェア》に、クリエイターが新たな命を吹き込んだ。

1年半ぶりに開かれた『ミラノ・デザインウィーク』で大きな話題を集めたのが〈ディオール〉による展覧会『ディオール メダリオンチェア』だ。〈ディオール〉のアイコニックな椅子をデザイナーたちはどのように再解釈したのか──展示を振り返りながら、印象的だった椅子を紹介します。

ミラノ中心のブレラ地区にあるパラッツォ・チッテリオで開催された『ディオール メダリオン チェア』。会場の地下に新たな解釈がなされた〈メダリオン チェア〉が並んだ。中央はMADアーキテクツのマ・ヤンソンがデザインしたもの。
全17組のデザイナーらが参加。クラシックな椅子をそれぞれに再解釈した椅子は、同じ椅子をルーツとしながらも個々の解釈やデザインが明快に表れた。
〈ディオール〉を代表するアイコニックなアイテムに、椅子が含まれていることをご存知だろうか。ルイ16世様式の楕円形の背もたれを持つ椅子《メダリオンチェア》が、それだ。クリスチャン・ディオールが1947年に行ったショーでゲスト用に用意した椅子としてメゾンを象徴し、ブティックでも使用されるほか、香水のボトルや広告のビジュアルなどで、現在もよく使われるモチーフとなっている。
クリスチャン・ディオールが〈ディオール〉を立ち上げた最初期よりショーの会場や店内で利用された《メダリオンチェア》。現在の視点で見ると装飾的ではあるが、重厚なバロック様式から軽やかでモダンへと指向する過程の時期にある。クリスチャン・ディオールは、ヴェルサイユ宮殿にフランス文化の頂点を感じていたという。
「地味でシンプル、そして何よりもクラシックでパリらしい」と、クリスチャン・ディオールはその椅子を表現した。これまでも名作バッグ《レディ ディオール》を再解釈するプロジェクト『ディオール レディ アート』でアーティストや建築家などを起用してきた〈ディオール〉が、その椅子に着目するのは当然のことだったと言えるだろう。今年の『ミラノデザインウィーク』で、17人のアーティストやデザイナーに《メダリオンチェア》の新たな解釈を依頼。それらを発表する展覧会『ディオール メダリオンチェア』が開催された。
本展で最もミニマルな表現で再解釈を行ったnendo。楕円の背面をグラフィカルに解釈し、湾曲させた薄い強化ガラスに大胆な穴を開けた。透明と黒、そしてクリスチャン・ディオールが愛したペールピンクを採用したデザインは「ムッシュ ディオールとの長い対話」から生まれたと佐藤オオキは言う。
会員プログラム

登録者数12,000人突破!

建築家のアトリエ見学/名作家具プレゼント/限定メールマガジン…すべて無料。

建築家のアトリエ見学に、名作家具プレゼントも。

いますぐ登録!