DESIGN
デザイナー藤原大が〈茅ヶ崎市美術館〉で問いかける100年先の未来。
July 17, 2021 | Design, Art | casabrutus.com | text_Housekeeper
デザイナー・藤原大、国内の公立美術館で初となる個展『human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大』が、〈茅ヶ崎市美術館〉にて開催中。デザイナーとして知られる藤原の新たな側面に光をあて、時代の先を見据えて制作してきたアート作品の数々を展示する。
設立時より湘南に事務所を構え、「リージョナル(地域)」を重要な活動領域のひとつとしてきたデザイナーの藤原大。その国内公立美術館では初となる個展が、いわばホームエリアとも呼べる茅ケ崎の〈茅ヶ崎市美術館〉で開催中だ。
湘南の自然の色を採取することで色見本をつくる独自の手法「カラーハンティング」を用いた「江ノ電」の車両のデザインなど、常に自然界そのもの、あるいは人と自然との接面にフォーカスをあて、アート/サイエンス/デザインの領域をこえた表現を行ってきた藤原。今回の展示では、「江ノ電」の事例はもちろん、〈無印良品〉〈カンペール〉などの国内外の企業と手がけたデザイン事例を紹介。また、茅ケ崎で集めた“ゴミ”を素材として作ったセーター《ゴミが糸になる / 草原のセーター、都会のセーター》や、茅ケ崎のシンボルともいえる烏帽子岩をカラーハンティングしたハワイアンシャツといった、人と自然との関係性を問い直し、100年先の未来についての再考を促すようなアート作品を提示する。
湘南の自然の色を採取することで色見本をつくる独自の手法「カラーハンティング」を用いた「江ノ電」の車両のデザインなど、常に自然界そのもの、あるいは人と自然との接面にフォーカスをあて、アート/サイエンス/デザインの領域をこえた表現を行ってきた藤原。今回の展示では、「江ノ電」の事例はもちろん、〈無印良品〉〈カンペール〉などの国内外の企業と手がけたデザイン事例を紹介。また、茅ケ崎で集めた“ゴミ”を素材として作ったセーター《ゴミが糸になる / 草原のセーター、都会のセーター》や、茅ケ崎のシンボルともいえる烏帽子岩をカラーハンティングしたハワイアンシャツといった、人と自然との関係性を問い直し、100年先の未来についての再考を促すようなアート作品を提示する。
展覧会のキービジュアルを手がけたのは、写真家・瀧本幹也とグラフィックデザイナー・花原正基。「人の中にしかない自然」という藤原が投げかけたテーマのもと、まるで遥か遠くの宇宙から地球を観察するかのように、瀧本がヘリコプターから茅ケ崎の烏帽子岩を空撮。また、写真自体のピクセルのなかに潜んだ3色を“ハント”するかたちで、花原がビジュアルを作り上げた。
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