DESIGN
家具デザイナー藤森泰司が手がけた《オオミチェア》が〈Karimoku Commons Tokyo〉に集結!
May 14, 2021 | Design | casabrutus.com | text_Housekeeper
〈カリモク家具〉の新たな拠点〈Karimoku Commons Tokyo〉では、5月10日から6月7日まで『大三島で生まれた椅子展』を開催中。愛媛県・大三島の宿泊施設のためにつくられた椅子《オオミチェア》。その独特の佇まいから、椅子が生まれるまでの背景や使用シーンを想像したくなる展覧会だ。
国産木工家具メーカー〈カリモク家具〉が運営する新しいショースペース〈Karimoku Commons Tokyo〉では、『大三島で生まれた椅子展』を開催している。会場では、愛媛県・大三島にある宿泊施設のためにつくられた椅子《オオミチェア》を展示。これは、建築家の伊東豊雄率いる伊東建築塾が、大三島の小学校を宿泊施設〈憩の家〉に改装するリニューアル計画をきっかけに誕生した椅子だ。
宿泊施設〈憩の家〉の食堂の椅子は、〈カリモク家具〉の協賛により、デザイナーの藤森泰司が製作。「大三島の美しい風景の中で、白いクロスのテーブルで朝ごはんが食べたい」という伊東の言葉をもとに、「小ぶりの木製の丸棒とパンケーキのような座クッション、そして一列に並んだときに表情が出る」というイメージからデザインされた。こうして生まれたのが《オオミチェア》。椅子の背には、大三島の「大」の文字がさりげなくあしらわれている。やわらかな座り心地と、脚や背の細部に施された有機的な温かみは、心地いい安心感を与え、朝の清々しい空間と調和する。
宿泊施設〈憩の家〉の食堂の椅子は、〈カリモク家具〉の協賛により、デザイナーの藤森泰司が製作。「大三島の美しい風景の中で、白いクロスのテーブルで朝ごはんが食べたい」という伊東の言葉をもとに、「小ぶりの木製の丸棒とパンケーキのような座クッション、そして一列に並んだときに表情が出る」というイメージからデザインされた。こうして生まれたのが《オオミチェア》。椅子の背には、大三島の「大」の文字がさりげなくあしらわれている。やわらかな座り心地と、脚や背の細部に施された有機的な温かみは、心地いい安心感を与え、朝の清々しい空間と調和する。
「ある特定の“場所”のために作られた家具には、独特の佇まいがあります。それはデザイナーが、誰のために、そしてどんな空間に置かれる家具なのかを強くイメージしているからだと思います」 と藤森は語る。
大三島のためにつくられ、その意匠から使用シーンを想像したくなる《オオミチェア》。ひとつの椅子に込められた想いや、背景を感じる佇まいなど、その魅力を肌で感じてほしい。
大三島のためにつくられ、その意匠から使用シーンを想像したくなる《オオミチェア》。ひとつの椅子に込められた想いや、背景を感じる佇まいなど、その魅力を肌で感じてほしい。
『大三島で生まれた椅子展』
〈Karimoku Commons Tokyo〉東京都港区西麻布2-22-5 。2021年5月10日~6月7日。12時〜18時。Peatixによる日時指定予約制。