古今東西 かしゆか商店【 伊賀くみひもの帯締め 】 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

古今東西 かしゆか商店【 伊賀くみひもの帯締め 】

『カーサ ブルータス』2021年1月号より

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回訪ねたのは三重県伊賀市。国の伝統的工芸品でもある伊賀くみひもの工房で、色とりどりの帯締めと出会った。

台の上に座って組む「高台」を使う職人の松島健太さんと。
機械組のトーション機。
興味深かったのはとても静かなこと。今までに見た織機はガチャン! と力強く引き締めるイメージでしたが、こちらでは糸をヘラで抑える動作も優しいんです。

そんな静けさと打って変わって賑やかなのが、次に見学した機械組の工房。スイッチを入れたとたん、たくさんの製紐機が一斉に動き始めます。キャリキャリ、カシャカシャ、ガシャンガシャン。それぞれ音が違う機械たちが、みんなで高速の社交ダンスを踊っているみたい。できた組紐を手に取ると、手組の紐にも機械組の紐にも、伸縮性があるのがわかります。
製作中の組紐を覗き込むかしゆか店主。「近くで見ると一層細やかできれい!」。
〈松島組紐店〉オリジナルの帯締め各種。
「その優しい風合いが組紐の“組み味”です。糸が垂直に交差する織物と違い、組紐は糸を斜めに交差させるので、わずかに伸び縮みするんです」と松島俊策さん。
きりん柄は健太さんのデザイン。
昔は好きな帯締めに合わせて帯や着物をつくる人も多かったそう。100色近くある帯締めを眺めながら、最初の1本は何色にしよう、と想像するのも楽しいのです。

伊賀くみひもの帯締め 作/松島組紐店

右は手組による帯締め各種。受注品。左は手組と機械組を合わせてつくるカラフルな時計紐(ベルト)。受注品で16,000円~。●まつしまくみひもてん/三重県伊賀市荒木160「くみひもstudio荒木」。見学や体験教室は予約制。

かしゆか

テクノポップユニットPerfumeのメンバー。シングル「Time Warp」発売中。バルセロナのガウディ建築が好き。 http://www.perfume-web.jp

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