イッタラ×イッセイ ミヤケ、コラボレーションの秘密。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

イッタラ×イッセイ ミヤケ、コラボレーションの秘密。

2月11日、全世界に向けてリリースされた《Iittala×Issey Miyake》。2大ブランドの夢のコラボレーションの立役者である、フィンランド人デザイナーのハッリ・コスキネンに発表直後の会場で詳しく話を聞きました。

〈イッタラ〉のデザイン・ディレクター、ハッリ・コスキネン。
家具から家電まで、生活に関わる幅広いアイテムのデザインを手がけ、日本でもMUJIやパナソニックなどから製品を発表してきたコスキネン。彼は、事務所設立直後の1996年から〈イッタラ〉にデザインを提供。2012年からは同社のデザイン・ディレクターも務めている。

「僕はディレクターに就任した直後から、〈イッセイ ミヤケ〉となにか一緒に仕事ができないかと考えていました。ガラスや陶器を扱うイッタラと、ファッションとテキスタイルを扱うイッセイ ミヤケでは、国も産業分野も大きく違けれども、違うからこそ、これまでにないデザインにチャレンジできるんじゃないかと」

たしかに、〈イッタラ〉の製品は素材としてもガラス、陶器のほかにも金属など硬質な印象のものばかりなのに対し、〈イッセイ ミヤケ〉が扱うのは、主に柔らかな素材。ある種、相容れない2つの要素を融合させることで、両者がともに表現してこなかった領域に踏み込もうとした。
ストックホルム市内の《Wetterling Gallery》を会場に、世界初披露された《Iittala×Issey Miyake》。ガラス、磁器、テキスタイルと、両者が得意な領域を生かしたアイテムがずらりと揃った。
正面性を持たない不等辺五角形を基本にしているので、どの方向に向けて使っても良い。器同士を組み合わせたり、重ねたりと、自由に楽しむことができる。
〈PLEASE PLAEATS〉〈132 5. ISSEY MIYAKE〉で培ったプリーツや立体折りの技を応用したアイテムは、従来のダイニングアイテムにはない存在感を示す。 上、下)クッションカバー20,000円。中)ジグザグクッションカバー20,000円。
とは言っても、いたずらに異質なものをぶつかり合わせたわけではもちろんない。コスキネンは、イッセイ ミヤケからも腕時計〈VAKIO〉や香水〈lumière d’Issey〉のボトルデザインを発表した経験を持ち、実際に自身の経験を通じて、2つのブランドの間にある不思議な共通項を感じ取っていたのだ。

「デザインの仕事は、広がり続けるイマジネーションと、機能や耐久性といった実用性をどのようなバランスで保つのかによって決定するもの。そして、それはブランドの性格やものづくりに対する姿勢によって大きく変わります。僕自身が両者と仕事をしていくなかで、イッタラとイッセイ ミヤケの感覚は非常に近いところにあると確信したのです」

AIがあなたにおすすめ

※過去の記事も表示されます