ホリデイシーズンを彩る北欧デザイン。新作・復刻・隠れ名作14選|小西亜希子の北欧デザイン通信 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ホリデイシーズンを彩る北欧デザイン。新作・復刻・隠れ名作14選|小西亜希子の北欧デザイン通信

いよいよホリデイシーズン到来。毎年12月になると各都市の屋外でクリスマスマーケットが開かれる北欧ですが、今年はコロナ禍の影響で軒並み中止に。今回は国内で入手可能、この季節に迎えたい、贈りたい。そんな北欧デザインをご紹介します。

●メゾンがこぞって採用する、最高級のフィンランド製ブランケット。

レーナ・レヴェル《ブランケットRAMSEY》サイズ130×180cm。120,000円。 問い合わせ:アクセルジャパン TEL 03 3382 1760。
赤と黒を基調とした大柄のチェック柄は重厚感がある。
独自の染色技術による、目の覚めるようなブルーが美しい《ブランケットOSEAN》サイズ130×180cm。120,000円。
レーナ・レヴェル《ブランケット》|フィンランド
デザイン:レーナ・レヴェル


1970年代、マリメッコやフィンレーソンといったフィンランドを代表するテキスタイルブランドで活躍したレーナ・レヴェル。他ブランドでテキスタイルデザインを提供しながら、自身のオリジナルブランドとして現在も品質の高いブランケットのコレクションを作り続けている。

彼女の作品は、染色、柄使いも全てオリジナルによるもので、素材はスコットランド産の最高品質のバージンウールを使用。1枚1枚時間をかけ、手織りで丁寧に作り上げるブランケットはまるで芸術作品のよう。仕上げにはアザミの実を使ってウールを起毛させることで空気をふんわりと含んだ、極上の手触りが生まれる。実は世界的な複数のメゾンが、このブランケットをオファーし展開しているという点にも触れておきたい。このブランケットを1度使ってしまったら、そうそう他には移れなくなる、そんな逸品だ。

●エリック・ホグラン、ヴィンテージのガラスオブジェ。

《GLASS BLOCK with IRON FRAME》125,000円。ヴィンテージ品なので、入手はレア。このタイプは6種類あるとのこと。 問い合わせ:エレファント TEL 03 5411 1202。
エリック・ホグラン《GLASS BLOCK with IRON FRAME》|スウェーデン
デザイン:エリック・ホグラン


スウェーデンのガラスデザイン界に革新をもたらしたデザイナー、エリック・ホグラン。ストックホルムの国立芸術工芸デザイン大学で彫刻を学んだ後、1953年からBODA(ボダ)ガラス工房で数々のガラス作品を発表。この時代はフィンランドのガラスデザインも躍進、互いに比較されることも多かったと聞く。ホグランの作風は、スウェーデンの地方や島、また南米のフォークアートなどから影響を受けており、無骨な荒っぽさの中にも人間や動物の本質を巧みに捉えガラス作品にアウトプットしている点が特徴だ。

今回紹介するオブジェは、重厚なガラス塊からなる動物(馬)の顔を模した作品。数多あるホグラン作品のなかでもかなり珍しく、まるで彫刻そのもののような存在感は、従来の印象と一線を画す。黒皮の鉄で馬の顔を忠実にかたどりフレーミング、重心のバランスに考慮した支柱の位置などからも、他作品と比べかなり手が込んでいることが伺える。

●アイノ・アアルトデザイン、幻のプラントポット。

《リーヒティエ プラント ポットB》サイズ:W19cm×D16cm×H12cm。8,800円。このシリーズは計16アイテムもバリエーションがある。 問い合わせ:アルテック TEL 0120 610 599。

鉢底に穴は空いていないが、植物を選べば直植えも問題なし。
アルテック《リーヒティエ プラント ポットB》|フィンランド
デザイン : アイノ・アアルト


フィンランド建築の巨匠、アルヴァ・アアルトの妻であるアイノ・アアルトがデザインしたプラントポットは、ヘルシンキの郊外、リーヒティエ通りにあった夫妻のアトリエ兼自宅のために作られた。1937年のパリ万博に出品したものの、製品化はされず幻の作品だったが、3年前の2017年、フィンランド建国100周年の記念アイテムとして、アルテックが初の商品化に至った。夫であるアルヴァ・アアルトは建築を設計する際、煉瓦やタイルを独自に研究し多用したことでも知られるが、《リーヒティエ プラント ポット》は彼が好んだタイルの素材と色合いを可能な限り再現。そのため他のアアルトデザインとの相性はこの上ない。

〈イッタラ〉のアアルトベースにも通じる、象徴的なフォルムもまさにアアルトならでは。異なる形状のサイズ、カラーと計16アイテムという展開もアルテックの本気度が伺える。プラントポットとしてだけではなく、小物の収納など多目的に使え、自宅のインテリアの一部として大いに活躍してくれる。永久保存版のアイテムだ。

●巨匠、アルネ・ヤコブセンが初めてデザインした照明。

ヤコブセン照明の原点、《ベルビュー フロアランプ AJ7(ブラック)》129,000円。 問い合わせ:ロイヤルファニチャーコレクション TEL 03 3593 3801。
黒のスチールと真鍮使いのコントラストが秀逸な名作。
&トラディション《ベルビュー フロアランプ AJ7(ブラック)》|デンマーク
デザイン:アルネ・ヤコブセン


デンマークのデザイン界に機能主義をもたらし、近代建築とともに発展の礎を築いた巨匠、アルネ・ヤコブセン。ご存じの方も多いとは思うが、フリッツ・ハンセンのセブンチェア、スワンチェア、エッグチェアなど、北欧デザインの代名詞と言えるアイコンを生んだ人物でもある。

《ベルビュー フロアランプ AJ7(ブラック)》は1929年、当時まだ27歳だった若き日のアルネ・ヤコブセンが、個人事務所を設立し、初めてデザインした照明器具だ。当時は《AJリーディングランプ》と呼ばれ、ルイスポールセン社によって製造されていた。デザインの特徴は45度にカットされたシェードと自在に角度が調節できるアーム。以降、ヤコブセンは照明器具デザインの際、この45度を用い、かの有名なAJランプへと繋がっていく。その原点となった名作《ベルビューフロアランプ》は現在、〈&トラディション〉が継承。およそ90年前にデザインされたとは到底思えない完成度の高さに、今も、これからも魅了される名作だ。

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