DESIGN
バービカンで開催中。史上最高!? のイームズ展。
December 17, 2015 | Design | a wall newspaper | text_Megumi Yamashita editor_Yuka Uchida
「スタイルではなく、プロセスこそがデザイン」と伝えるキュレーションが光る、チャールズ&レイ・イームズ展。
ミッドセンチュリーモダンを代表するアメリカのデザイナー、チャールズ&レイ・イームズ。ロンドンの〈バービカン・アートギャラリー〉で開催中の展覧会では、お馴染み家具のほか380点の展示品を揃え、スタイルではなくプロセスこそがデザインである、という彼らのメッセージを伝える内容が高評価されている。
展示は、戦時中に戦傷者のために開発されたプライウッドを立体成型した添え木の展示からスタート。これをもとに《LCW》などのプライウッドを使った名作椅子が生まれた過程を見せる。ファイバーグラスを成型した椅子もプロトタイプや映像と共に展示。こちらも“デザイナー家具”としてではなく、ローコストで大量生産できる椅子として開発されたものだ。
展示は、戦時中に戦傷者のために開発されたプライウッドを立体成型した添え木の展示からスタート。これをもとに《LCW》などのプライウッドを使った名作椅子が生まれた過程を見せる。ファイバーグラスを成型した椅子もプロトタイプや映像と共に展示。こちらも“デザイナー家具”としてではなく、ローコストで大量生産できる椅子として開発されたものだ。
平面作品の展示も多く、レイがデザインした雑誌の表紙、イームズハウスの手描きの設計図やスケッチほか、レイとチャールズや子供たちの間で交わされた書簡、プライベートな写真も多数あり、二人の素顔が伝わってくる。デザインは特別なことではなく日常生活そのものということだ。その他、マルチスクリーンを使った画像や映像、ニューヨーク万博でのIBM館の展示デザインなど、時代を先駆けた作品は今も新鮮だ。
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