遠山正道が立ち上げる、全く新しいコミュニティ「イミグレ」とは? | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

遠山正道が立ち上げる、全く新しいコミュニティ「イミグレ」とは?

スマイルズの遠山正道が新たなプロジェクトを立ち上げる。その名も「新種のimmigrations」、略して「イミグレ」。会員になるための審査を「入国審査」、会員を「住民」と呼ぶ、まるで小さな国のような、その一風変わった内容とは?

〈Tanikawa House〉内観。敷地の斜面を、そのまま住宅に取り入れた土間がとにかく斬新。
―そもそもの話になりますが、「イミグレ」は、最近流行りのオンラインサロンの一種なのでしょうか?

遠山 世の中的には「オンラインサロン」という言い方が一般的かもしれませんが、オンラインだけではないことを目指しているため、私は「コミュニティ」と呼ぶようにしています。通常、オンラインサロンの会費の使途などはあまり明示されないようですが、「イミグレ」は明確です。毎月集まった会費の半分はコミュニティの運営経費、残りの半分を会員の幸せのインフラのために再分配します。別途、お金がかかることはありません。私自身も毎月の会費を払って、参加します。

―「幸せのインフラ」とは、たとえばどんなことでしょう?

遠山 コロナ禍にあたって「そもそも、何のために働いてるんだっけ?」というような思いに見舞われた方も多いんじゃないかと思います。ここでいう幸せというのは、気に入った空間でひとり過ごす時間であったり、価値観を共有する仲間とともに過ごす愉快な時間、企画したプロジェクトがローンチしたりする瞬間だったり……そういった小さいながらも豊かで刺激的な日常の積み重ねです。最初は長である私が先頭に立って整えていきますが、じきに会員の方々を信頼し委ねていくことになると思います。

「イミグレ」立ち上げにあたっては、自分自身がスマイルズを立ち上げた時の気持ちによく似ていると感じています。いろんな人を巻き込みながら、自分だけのことではなくなっていく。ちなみにスマイルズのメンバーに〈イミグレ〉の話をしたら、「遠山さんにはどんどん突っ走ってほしい」と言われました(笑)。スマイルズもそうですが、一人ひとりの自立した思いを大切にしていきたいという思いは、いつも大事にしています。
―どんな人に「住民」になってもらいたいですか?

遠山 入国審査の基準として「賢き朗らかでユニークな住民」を挙げています。いろんな職業の人に来てほしいですね。ギターを弾ける人が最低ひとりはほしい(笑)。「イミグレ」からバンドがデビューする、みたいなこともあるといいなと思っています。


名建築を軸に、多くの人たちがゆるやかにつながり、創造的な生き方、暮らし方を目指す「イミグレ」は、遠山正道流の壮大な“大人の部活動”なのかもしれない。住民の第一次募集は、本日から8月30日まで。
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