土田貴宏の東京デザインジャーナル|バウハウスの思想を受け継ぐ〈テクタ〉の家具 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

土田貴宏の東京デザインジャーナル|バウハウスの思想を受け継ぐ〈テクタ〉の家具

バウハウスの思想を忠実に受け継ぐ〈テクタ〉。ジャン・プルーヴェはじめ歴史的なデザイナーとの交流や、バウハウスへの強い思いを、その経営者に聞いた。

ブロッホイザーと〈テクタ〉共同経営者のクリスチャン・ドレッシャーはこう述べる。

「バウハウスとそれに続くモダン・ムーブメントは、従来の固定された建築のあり方を一新しました。バウハウスは技術と発明と芸術を新たに結びつけ、動きや浮遊を空間にもたらしたのです」。
マルセル・ブロイヤーによる、車輪のついたラウンジチェア《F41E》。アクセル・ブロッホイザーと親交のあった遺族の承認のもと、彼の没後に発見されたスケッチから製品化した。
たとえばブロイヤーがデザインした車輪付きの寝椅子《F41E》は、動きという要素を備えた象徴的なもの。《D4》もスチールパイプの特徴を巧みに生かし、折り畳みや持ち運びやすさを実現した。ちなみに、ブロイヤーがバウハウスで教えていた1925年に発表した斬新なスチールパイプ製の椅子により、この素材がバウハウスのシンボルになったという経緯がある。
マルセル・ブロイヤーの名作、ワシリーチェアの折り畳みバージョンと位置づけられる《D4》は1927年のデザイン。