古今東西 かしゆか商店【有松絞りの手拭い】 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

古今東西 かしゆか商店【有松絞りの手拭い】

『カーサ ブルータス』2020年1月号より

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回の目的地は愛知県の有松。江戸時代の趣が残る町を訪ね、熟練の指先からつくり出される美しい絞り染めと出会った。

「竜巻絞り」の伝統工芸士、松岡清子さんと。
「日の出絞り」の技法で絞った反物。
「下絵はないんですよ。頭の中で仕上がりをイメージしながら、指先の勘だけでヒダを折るんです」

と松岡さん。シャッシャッと音をたてながら細かく畳んだ生地を親指でしごき、筋目をつけていきます。ふと見ると、松岡さんの指の腹が驚くほどつるつる!
有松絞りを描いた浮世絵や昔の着物を見て「今より大胆な柄も多くて素敵!」とかしゆか店主。
「いつの間にか指紋の溝がなくなってしまった(笑)。笑いごとじゃない? でもイライラしたままくくると出来上がりがキツくなっちゃう。笑いながらくくれば穏やかな絞りができる気がします」
江戸後期の浴衣。
1反くくるのに1年かかることもあるという作業が終わった後は、染色、糸抜き、仕上げという工程を経て着物などに仕立てられます。その美しく可憐なことといったら! 藍染めもモダンだし、淡い黄色やピンクの訪問着はため息が出るほど素敵。それを見てこっそりと思いました。この綺麗な絞りが若い人でも買いやすいアイテムになったらな、と。例えば白やグレーのリネンに白で絞りを入れたシーツや、絞りの靴下。あれこれ想像しながら今回買い付けたのは、伝統柄で染めた手拭い。美しい絞りを手軽に楽しむ第一歩です。

有松絞りの手拭い 作/竹田嘉兵衛商店

左/絞りの開祖・竹田庄九郎が考案した技法「手蜘蛛絞り」の手拭い1,800円。右2枚/絞りハンカチ各700円。p.148の手拭いは右から2,800円、1,600円、1,800円。●たけだかへいしょうてん/愛知県名古屋市緑区有松1802 TEL 052 623 2511。商品は売店で販売。

かしゆか

テクノポップユニットPerfumeのメンバー。ベストアルバム『P Cubed』発売中。2020年2月『Perfume 8th Tour 2020 “P Cubed” in Dome』開始。最近の興味は明治・大正の照明。 www.perfume-web.jp
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