〈グランドセイコー〉、今年もミラノデザインウィークに出展。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

〈グランドセイコー〉、今年もミラノデザインウィークに出展。

昨年、ミラノ・デザインウィーク2018に初出展し、好評を得た〈グランドセイコー〉。2度目の出展となった今年は、昨年に引き続き、プロデューサーに〈TRUNK〉の桐山登士樹を迎え、〈ポルディ・ペッツォーリ美術館〉にて、「THE NATURE OF TIME」をテーマに展示を行った。

《FLUX》。時の移ろい、流れの可視化を試みることで、技術と感性の調和の先に存在するスプリングドライブの思想を体感できる。
展示のモチーフは、昨年に引き続き、流れるように動く秒針を持つ独自の機構「スプリングドライブ」だ。コンテンポラリーデザインスタジオ〈we+〉と、ストーリー性の高い映像表現を得意とし、昨年の展示にも携わった、CGディレクター・阿部伸吾が、20周年を迎えるムーブメント「スプリングドライブ」が映し出す「うつろい流れつづける時と、その永続性」を、斬新なアプローチで可視化した。

〈we+〉による《FLUX》は、「スプリングドライブ」の独創的な世界観を、インスタレーションとオブジェを通して描きだした作品だ。インスタレーションでは、“精緻さ”の先に垣間見える“時の移ろいとはかなさ”を、流体をメタファーとして表現。有機的なフォルムのガラスオブジェには粒子と時計のパーツが封入されていて、手に取ると光る粒子と中に封じ込められたパーツが絡み合う。
スプリングドライブの滑らかに秒針を動かす力を、見る者のこころをどこか別の遠くへ運んでくれる「動力」と見立て、映像で表現した《movement》。
阿部が手がけた《movement》は、滑らかに流れる「スプリングドライブ」の秒針を動かす力を、見る者のこころをどこか別の遠くへ運んでくれる「動力」と見立て、映像作品に昇華した。「時間知覚」の緩やかな変化──、そんな数秒のこころの小旅行に誘う。

なお、2018年の出展作「THE FLOW OF TIME」は、その後、東京、マイアミ、バンコクを巡回。今年の「THE NATURE OF TIME」も、凱旋展示が期待される。
会場となった、1881 年開館の邸宅美術館〈ポルディ・ペッツォーリ美術館〉。ミラノの貴族で美術収集家であった、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリが住んだ私邸に、彼のコレクションを展示している