WMFを使って手軽なランチタイムスタート!

photo : Satoshi Nagare text : Keiko Kusano
movie : Shinji Furuya, Itsuki Miyamoto 
food cooperation : Mika Ninomiya

prev 作って、食べて、くつろげる 建築家 永山祐子の暮らしの質を高めるキッチン&テーブルウェア

毎日必ず使うキッチンに、そこにあるだけで絵になるキッチン&テーブルウェアが揃えば、きっと心地よく過ごせるはず。そんな理想のキッチンについて建築家・永山祐子さんと一緒に考えながら〈WMF(ヴェーエムエフ)〉のお鍋の新シリーズ《Function 4》を使ってみました。

《Function 4》
手軽なポイント

永山さんは、自宅から自身の建築設計事務所に歩いて通うことができる理想の職住近接スタイルを実現している。平日のひととき、時には家に戻って自分ひとりのランチを楽しむこともあるのだそう。手軽に食事作りをすませたいときにぴったりなのが一人分のパスタランチ。今日はトマトソースを使ったアマトリチャーナに、チキンとタイム、セロリ、キャベツのスープ、そして切っておいたルッコラやトレビスを使ってのサラダを準備することに。

まずはパスタを茹でるところからスタート!パスタをおいしく茹でるコツは、最低2リットルの湯を沸かし、湯の1%の塩を加えること。《Function 4》の《ハイキャセロール》に水を張る。鍋の内側には目盛りがついているので、わざわざ計量しなくても大丈夫。湯を切るときは蓋を閉めたまま湯切り穴から出せば、とても簡単だ。

「お湯を切るのが面倒で、こういう鍋があれば本当にラクだなと思いました。堅牢な印象の鍋なので重いかなと思ったら、意外に軽くてお湯を切るのも簡単だし、急にだーっと垂れたりしない。細かいゆで野菜などにも重宝しそうです」

一方のスープは、あらかじめ作っておいたチキンスープにタイム、セロリ、キャベツを加え、蓋を密閉用のマークに合わせて火にかけるだけ。密閉性の高い蓋の《Function 4》は具材の旨味や水分を逃さない。保温性も高いので、火を止めてそのままにしておいても冷めにくいのも嬉しいポイント。きめ細やかな機能の一つひとつが、面倒に思える食事作りのストレスをなくしてくれる。

下ごしらえから
お茶の時間まで
カバーする
WMFのラインナップ

カトラリーや保存容器などのテーブルウェアも豊富に揃う〈WMF〉ブランド。今回は食事を終えてのティータイムにも〈WMF〉が登場。ガラスのティーポットに紅茶を淹れて、ガラスのティーカップに注いでみる。「このティーポット、蓋もガタガタしなくてすごくいいデザイン」と、永山さん。ガラスとステンレスを組み合わせた、ごくシンプルな《スマーティ ティーポット》と《ティータイム ティーカップ&ソーサー》は、それぞれMetz & Kindler、Jan Christian Delfsと別々のデザイナーによるものだが、バウハウスに由来する〈WMF〉の機能美を見事にデザインに昇華している。

「〈WMF〉はドイツらしいブランドですよね。実用的で、その実用性がきちんと美しいデザインの中に入っているのが素晴らしい。一つひとつのディテールもきちんとつくられていて、実によく考えられていると思います」

今回、〈WMF〉を使った永山さんはこう語る。

「キッチンツールは、置いてあるだけでキレイなものだと使う側も気分が良くなりますよね。毎日使うものだから自分が愛着を持てる、日常の中にあって嬉しくなるようなデザインのものを一つひとつ選ぶことが重要です。それと同時に機能性も大事だと思います。デザインと機能性――そういうところは本当に〈WMF〉の《Function 4》と建築とは似ているところがありますね。美しさも重要ですが、機能がきちんとしていないと意味がない。私も、人の気持ちがウキウキするような美しく機能的なデザインを、これからも目指していきたいと思っています」

Profile プロフィール

永山祐子

1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。1998~2002年 青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。主な仕事に「LOUIS VUITTON 京都大丸店」、「丘のある家」、「ANTEPRIMA」、「カヤバ珈琲」、「SISII」、「木屋旅館」、「豊島横尾館」、「渋谷西武AB館5F」小淵沢のホール「女神の森セントラルガーデン」など。ロレアル賞奨励賞、JCDデザイン賞奨励賞、AR Awards(UK)優秀賞「丘のあるいえ」(2006)、ARCHITECTURAL RECORD Award, Design Vanguard2012、JIA新人賞「豊島横尾館」(2014)、山梨県建築文化賞「女神の森セントラルガーデン」(2017)などがある。 http://www.yukonagayama.co.jp/