吉田実香のNY通信|話題の〈グッチ ウースター ブックストア〉がカーサのために選んだ、ベスト7冊。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

吉田実香のNY通信|話題の〈グッチ ウースター ブックストア〉がカーサのために選んだ、ベスト7冊。

グッチがNYに書店をオープン! 〈グッチ ウースター ブックストア〉にズラリ並ぶ約2,000冊の中から、デヴィッド・ストレテルがカーサのために、7冊を厳選してくれました。

5. Sory Sanle『Studio Volta Photo』

「〈グッチ・ウースター〉ではアフリカの写真集をいくつか選んでいるのだが、そのうちの1冊。ブルキナファソ出身の写真家ソリ・サンレが去年出版した本だ。世界中の多種多様なイコノグラフィーをグッチは取り入れていると思うのだが、アフリカもその一つだね」

6. ジャン=ミシェル・バスキア 『King for a Decade』

「コミュニティを尊重するグッチの姿勢を意識しながら、ここウースター・ストリートやウェスト・ブロードウェイの界隈を考えた時、やはり80年代中期へと目が向いた。アンディ・ウォーホルの晩年にあたり、バスキアやキース・ヘリングたちがソーホー/ダウンタウンがのギャラリーで頭角を現していた時代にね」

7. Luigi Ghirri 『The Map and the Terriroty』

「1980年代イタリアの大御所写真家、ルイジ・ジリ。グッチのクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレのインスタグラムを見ていると、ジリと共通するものを感じるんだ。美しく均衡のとれた風景、そして一風変わったシュールリアリスト的なエッジを備えた屋内ショットなどにね」
デヴィッド・ストレテル
1985年、19才でロンドンからNYへ移住。「当時のロンドンに嫌気がさしてね。サッチャー政権、高い若者失業率…。その前に1年間、チェルシーのオークションハウスで働いた経験から、アートの分野への関心が強まった。仲間たちが軒並み失業手当を受けているようなロンドンと、当時のNYとはまさに雲泥の差。NYではできない事など何もなく、誰もが人生を謳歌していた」。メイクアップアーティストをやっている姉を通じて知り合ったマリオ・テスティーノの助手になる。そしてマグナムフォトの文化担当ディレクターを経て2005年、ノーホーに〈ダッシュウッド・ブックス〉を開業。
Courtesy of Gucci/BFA 

〈グッチ ウースター ブックストア〉

63 Wooster Street, New York TEL 1 212 710 8980。11時~20時、日曜12~18時、無休。375 West Broadwayに専用の入り口が。既存の〈Gucci Wooster〉店と内部でつながっており、自在に行き来できる。

吉田実香

よしだみか  ライター/翻訳家。ライター/インタビュアーのパートナー、デイヴィッド・G・インバーとのユニットでNYを拠点に取材執筆。『Tokyolife』(Rizzoli)共著、『SUPPOSE DESIGN OFFICE』(FRAME)英文執筆、『たいせつなきみ』(マイラ・カルマン 創元社)翻訳。