CULTURE
ホンマタカシによるエド・ルシェへのオマージュシリーズに最新作。
December 22, 2017 | Culture | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa
今回は3冊の写真集が同時刊行! 12月22日より、ブックショップ〈POST〉にて、刊行に合わせた展覧会が開催されている。
アメリカを代表する現代美術アーティスト、エド・ルシェ。1937年生まれの彼が1960年代から70年代に制作した写真を用いた一連のアーティストブックは、後世のアーティストや写真家たちをインスパイアし、再解釈やイミテーション、パロディーなど、世界各国の作家たちによる多様なオマージュ作品を誕生させた。ルシェのオリジナルの形式やタイトルを引用することで制作された本は約100冊にのぼる。これらの出版物を容認するルシェの懐の深さが、間接的に、彼の芸術表現における主題や方法の許容範囲を拡張しているといっていい。
写真家のホンマタカシは、2014年より、グラフィックデザイナーの田中義久、ブックショップ〈POST〉との共同プロジェクトとして、ホンマが撮影した写真を、ルシェのアートブックに倣って編集し一冊の本に仕立てる、エド・ルシェへのオマージュシリーズを刊行してきた。これまで発表した作品は5冊におよぶ。
今回は、ルシェの最も有名な作品のひとつともいえる、26のガソリンステーションの写真で構成されている《TWENTYSIX GASOLINE STATIONS》、タイプライターを車から投げ落とし、その破損状況を記録した《ROYAL ROAD TEST》、洋菓子とその重量を淡々と記録した《BABYCAKES》の3冊のオマージュを同時刊行。ルシェが設けたテーマに倣いつつ、オリジナルの換骨奪胎を試みる作品となる。
今回は、ルシェの最も有名な作品のひとつともいえる、26のガソリンステーションの写真で構成されている《TWENTYSIX GASOLINE STATIONS》、タイプライターを車から投げ落とし、その破損状況を記録した《ROYAL ROAD TEST》、洋菓子とその重量を淡々と記録した《BABYCAKES》の3冊のオマージュを同時刊行。ルシェが設けたテーマに倣いつつ、オリジナルの換骨奪胎を試みる作品となる。