CULTURE
2年に一度行われるロレックス賞。今年の受賞者が取り組んでいる活動は?
October 3, 2019 | Culture | casabrutus.com
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スイスの腕時計メーカーであるロレックスが行なっているロレックス賞。今年は初めてソーシャルメディアを通じての一般投票も行われ、5名の受賞者が決定した。
ロレックス賞は世界初の防水腕時計〈ロレックス オイスター〉の誕生50周年を記念し1976年に創設された。この賞は、環境の保護や人類の進歩のために独創的なプロジェクトに取り組む個人に贈られるものだ。創設以来191カ国、約34,000人からの応募があり、その中から150名が受賞。受賞者たちはロレックスの支援を受け、よりよい世界に向けた活動に取り組んでいる。
この賞がユニークなのは、過去の偉業を称えるのではなく、新規、または現在進行中のプロジェクトに贈られる点。18歳以上であれば性別や国籍に関わらず、誰でも応募することができる。
そして今年6月、2019年の受賞者5名が発表された。
中でも注目は、スイスの科学者、グレゴワール・クルティーヌが開発した治療法。これは「ブリッジ」と呼ばれる電子を移植し、脳と脊髄の情報伝達を再建するもの。脊髄損傷によって歩行困難となった人々に、再び自らの脚で歩く可能性を開くものだ。
この賞がユニークなのは、過去の偉業を称えるのではなく、新規、または現在進行中のプロジェクトに贈られる点。18歳以上であれば性別や国籍に関わらず、誰でも応募することができる。
そして今年6月、2019年の受賞者5名が発表された。
中でも注目は、スイスの科学者、グレゴワール・クルティーヌが開発した治療法。これは「ブリッジ」と呼ばれる電子を移植し、脳と脊髄の情報伝達を再建するもの。脊髄損傷によって歩行困難となった人々に、再び自らの脚で歩く可能性を開くものだ。
また、カナダの起業家で分子生物学者のミランダ・ワンは、ビニール袋や包装材などのプラスチック廃棄物を、自動車や電子機器などに必要とされる化学物質に変える方法を追求している。
その他の受賞者には、絶滅の危機にあるアマゾンの淡水魚の保護活動をすすめる水産生態学者、ジョアン・カンポス=シルバ(ブラジル)や、マラリア感染の簡易検査機器を開発しているブライアン・ジッタ(ウガンダ)、野生動物と人々との共存システムを設計するクリティ・カランス(インド)がいる。
ロレックス賞は2年に一度行われており、現在、2021年度の同賞の応募受付が開始されている。
ロレックス賞は2年に一度行われており、現在、2021年度の同賞の応募受付が開始されている。