MY Favorite MV ミュージックビデオの話 | エゴ・ラッピン | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

MY Favorite MV ミュージックビデオの話 | エゴ・ラッピン

カーサが注目するアーティストに最新の音楽から、クラシックな名曲、発掘系まで、古今東西のミュージックビデオを紹介してもらう連載。第4回はエゴ・ラッピンが登場!

LCDサウンドシステム「Loosing My Edge」(2002年)
__しかし、スネアのリズムとビンタがリンクして、おもしろい映像ですね。

中納 一点集中撮りというか。カメラ1台で撮影して、少し編集や映像加工はあるけど、ほぼ一発撮りじゃないかなと思います。頭の真後ろにライトがあって、ビンタされる度に首が傾くので、その都度ストロボのようにピカッと光るんですよ(笑)

 ホンマに叩かれてるやん。よく耐えてるな。

中納 そうそう。だんだん、ほっぺたが赤くなってきて。

 えらいな、身体張ってる。

中納 叩かれながらも、平然と歌い続ける。ポーカーフェイスでかっこいいんだけど、
最後曲が終わったと同時に、痛みをこらえたような苦笑いをしているのがかわいい。

 曲のメインリズムになるリズムボックスの音がかっこいいな。曲自体にサビや、大きな展開がない。淡々とミニマルだから、こういうワンシチュエーションのビデオがハマるのかもしれない。

中納 自分たちのMVを作る時、いつも悩むんですよね。センスを問われているような気がして。もちろん、お金をかければそれなりのものは作れると思うけど、内容はただリップシンクで歌っているだけというのも、なんか芸がないなと。ビョークくらいまでいくと凄いけど。『Loosing My Edge』は、お金はそんなにかかってないけど、おもしろい。すごくセンスがよくて、何度見ても飽きないんですよね。


__歌詞は現在の自分が、過去の自分へ「オレはキャプテン・ビーフハートのライブも見ているし、スーサイドのリハーサルも見ているんだ!お前なんかまだまだ甘い!」と物申すような内容。それをビンタされながら歌うんですから(笑)。SF的ですけど、よくこんな歌詞を思いつきましたよね。

中納 アイディア勝負というか。

__続いて、森さんのお薦めは?

 レ・リタ・ミツコ『Marcia Baila』。80年代に活動していたフランスのグループで。シンセサイザーとラテンが融合したエキゾチックでおもしろい曲。MVは大掛かりなセットなんだけど、色使いが絵本っぽいというか、手作り感があるんですよね。

AIがあなたにおすすめ

※過去の記事も表示されます