MY favorite MV ミュージックビデオの話|ポセイドン・石川 | ページ 3 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

MY favorite MV ミュージックビデオの話|ポセイドン・石川

カーサが注目するアーティストに最新の音楽から、クラシックな名曲、発掘系まで、古今東西のミュージックビデオを紹介してもらう連載。第3回にはポセイドン・石川が登場!

__演奏法など、MVで凄く研究されたんですね。

曲を聴いて「どうやって作ったんだろう?」や「どうやって弾いているのか?」とか考えて、研究したりすることに凄く興味があるんですよね。だから、MVが残っているのはありがたいんです。昔、テレビでやっていた大橋巨泉さんが司会をつとめた番組『巨泉のジャズズスタジオ』は、貴重な演奏シーンやインタビューがるので是非映像化していただきたいと。

__やはり発見が多いですか?

すごいんですよ。ウェス・モンゴメリが『Full House』という曲を演奏する映像を紹介しているんです。今ではオクターブ奏法って、ジャズをはじめギターの演奏方法として一般的ですが、それを広げたのがモンゴメリー。彼の代名詞的な奏法なんです。レコードを聴く限り、ピックで弦を弾く奏法だと思っていたんですが、番組を見てみたら、全然ピックは使ってなくて、全部親指で弾いているんですよ(笑)。

__それは衝撃的ですね。

また、この番組ではヴィブラフォン奏者兼ピアニストのライオネル・ハンプトンの演奏もOAしていて。ヴィブラフォンは片手に二本のマレット、合計4本のマレットを使って演奏する。それが慣れているせいか、ピアノを弾く時も片手2本、両手で4本の指で演奏するんです(笑)。もう超絶技巧で、一般的なピアノ演奏としては全然ダメだけど、二本なりのうまさがある。こういう歴史的な映像は是非また公開していただきたいと思います。

__MVはやはり重要ということですね。今後のポセイドンさんのMVも楽しみにしています。メジャーデビューアルバム『POSEIDON TIME』をリリースされました。名前が売れてしまうと、途端にオリジナル中心になり、カバーをされないアーティストが多く見受けられますが、その点本作には『紅』や『め組の人』など、相変わらずのカバーが多く、安心しました。

誰かのヒット曲を達郎さん風にカバーするというようなことで、取り上げていただいているので、それは続けていかないといけないだろうという使命感はあります。ただ、現在は自分が取り上げる曲を決め打ちするのではなく、世の中のニーズに合わせて投票制を取ることにしているんです。先日も、3曲ほど候補をtwitterにあげて、ファンの方に選んでいただきました。本当に僅差でB’z『LOVE PHANTOM』が一位になりましたので、カバーしてPVを撮ることになっています。デビューアルバムにはオリジナル曲も収録されていますが、いつかは自分の曲だけで一枚アルバムを作りたいと思っています。まぁ、まだ先になると思いますが。

ポセイドン・石川

石川県金沢出身。金沢学院大学卒業後、ジャズやブラックミュージックに傾倒し音楽活動を開始。山下達郎の歌唱法へ愛とオマージュを込めた唱法で、ヒット曲をカバーし、動画サイトで話題となり、テレビなどのメディア露出も増える。インディでの活動を経て、昨年11月に美空ひばりの「リンゴ追分」(配信限定)のカバーでメジャーデビュー。そして、今年2月にはアルバム『POSEIDON TIME』を発表。

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