安藤忠雄の美術館に、篠山紀信の“快楽”写真が忍び込む。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

安藤忠雄の美術館に、篠山紀信の“快楽”写真が忍び込む。

2011年に安藤忠雄の設計で完成した清春芸術村〈光の美術館〉。人工照明がなく、自然光のみで作品を観賞するこの美術館で、篠山紀信が個展を開く。建築の内外でヌードモデルが佇む、現実とも非現実ともつかない写真だ。

(c) Kishin Shinoyama
前回の個展で篠山は「美術館の空間自体が新しいメディアだ」という意味のことを語った。この作品では空間が作品の素材となり、また写真を展示することで空間自体が作品となるのだ。

●〈光の美術館〉がある清春芸術村はアートの桃源郷。

藤森照信の茶室〈徹〉。清春芸術村に植わっていた樹齢80年の檜で支えられている。
〈エッフェル塔〉で知られるギュスターブ・エッフェルが設計したパリ万博のパビリオンの設計図を買い取り、まったく同じものを再現。アーティスト・イン・レジデンス施設として使われている。
東京から移築された吉田五十八設計の〈梅原龍三郎アトリエ〉。紅殻色の京壁などがあるアトリエには画材や作品が展示されている。
藤森照信の茶室〈徹〉。清春芸術村に植わっていた樹齢80年の檜で支えられている。
〈エッフェル塔〉で知られるギュスターブ・エッフェルが設計したパリ万博のパビリオンの設計図を買い取り、まったく同じものを再現。アーティスト・イン・レジデンス施設として使われている。
東京から移築された吉田五十八設計の〈梅原龍三郎アトリエ〉。紅殻色の京壁などがあるアトリエには画材や作品が展示されている。
〈光の美術館〉がある清春芸術村は銀座の吉井画廊の会長、吉井長三が四半世紀をかけて作り上げてきたアートの桃源郷。谷口吉生が設計した礼拝堂や吉田五十八が設計した梅原龍三郎のアトリエ移築、藤森照信が設計したツリーハウス状の茶室〈徹〉などがある。文人画家の小林勇旧宅を移築し、杉本博司+榊田倫之+新素材研究所が内装を手がけたレストラン「素透撫」(すとうぶ)も。安藤のクールな幾何学と篠山の妖艶なヌード、対照的な組み合わせがどんな光景を見せてくれるのか、楽しみだ。

『光の情事』 ── 篠山紀信 展

〈光の美術館〉(清春芸術村)
山梨県北杜市長坂町中丸2072。11月17日〜1月27日。10時〜17時。年末年始、月曜休(祝日の場合は翌平日休み)。1,500円。